研究課題/領域番号 |
07808075
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物物理学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
植田 淳子 大阪大学, 基礎工学部, 教務職員 (90252634)
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研究分担者 |
葛西 道生 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (40022595)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 長期増強 / 大脳神経 / 解離培養系 / Differential Display法 / Subtraction法 / Suppression subtractive hybridization / Restriction landmark cDNA scanning / RLCS法 |
研究概要 |
まず、ニワトリ胚終脳解離培養系における、機能的なシナプス形成は、シナプス後細胞のE. E. Days(胚齢+培養日数)に依存し、さらにグルタミン酸作動性シナプスでは、2種類の受容体の発現が、分化成熟の段階に応じて変化、機能することを明らかにした。ついで、Mg^<2+>除去操作によって誘導される長期増強現象の機構について、ミニアチュアシナプス後電流の振幅が変化するのではなく、頻度が増大することを明らかにし、誘導に伴う拡散性因子放出の可能性や、細胞内情報伝達系の関与、glia細胞やmGluRIに依存していないことを示唆する結果を得た。一方、これらの電気生理学的解析の結果が十分反映されるように、培養細胞からのRNA調製方法に工夫をこらした上で、Mg^<2+>除去操作の前後で発現量の変化した遺伝子の単離を試みた。単離方法については、Subtraction法、Differential Display法(DD法)、Suppression Subtractive Hybridization法(SSH法)、Restriction landmark cDNA scanning法(RLCS法)の4種類の方法を検討した。Subtraction法、DD法はいずれも、擬陽性率が高く、本当に発現量の変動している遺伝子以外のものも、多数得られることがわかった。これに反して、SSH法およびRLCS法では、擬陽性シグナルがほとんど生じず、確実に発現量の変動したものだけが、優先的に取得できる非常に有望な方法であることが実証できた。これらの実験は、胚齢11日目と胚齢15日目のニワトリ胚終脳神経細胞由来のRNAを用いて行ったが、現在、Mg^<2+>除去操作前後の培養細胞由来のRNAを用いて、誘導の前後で発現量の変化した遺伝子群の取得と解析を進めている。
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