研究課題/領域番号 |
07808083
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
|
研究機関 | 独立行政法人放射線医学総合研究所 |
研究代表者 |
齋藤 俊行 (斉藤 俊行) 放射線医学総合研究所, 第2研究グループ, 主任研究官 (90205667)
|
研究期間 (年度) |
1995 – 1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
|
キーワード | 減数分裂 / 染色体 / cDNA / 抗体 / FISH / 動原体 / TRIM41 / アルファサテライト / 動原本 |
研究概要 |
有性生殖型生物にとって、減数分裂過程は世代を通じて遺伝情報量を安定に維持する機構である。現在、動原体は染色体分配に重要だと考えられているが生化学レベルでの実態はほとんど知られていない。本研究では減数分裂における動原体領域の独自機能を想定し、ヒト精巣から特異的な動原体領域結合蛋白質の遺伝子クローニングを試みた。動原体領域に存在することが知られているアルファサテライトDNAを含むgenomic DNA特異的に結合する蛋白質(分子量約12万)画分をブタ精巣から精製し、これを抗原としてマウスを免疫し、得られた抗血清をプローブにヒト精巣の発現型cDNAライブラリをスクリーニングし、陽性クローンを得た。塩基配列の解析から当該クローンはグルタミン酸に富む蛋白質をコードすると考えられた(後に他研究者からTRIM41蛋白質と命名された)。この遺伝子の転写は精巣で特異的に高く、減数分裂に関与する可能性が考えられた。本遺伝子の染色体上の位置は、fluorescence in situ hybridizationにより、第5染色体長碗35.3であることが判明した。この蛋白質が減数分裂過程で動原体領域に局在することを示すため、組み換え蛋白質を作成し、これを抗原としてウサギを免疫し抗血清を得て、精巣(ラット)の免疫染色をおこなった。精巣では成熟精子の尾部特にmid pieceがもっとも強く染色され、期待した分裂期染色体動原体領域での本蛋白質局在は検出されなかった。したがって現段階でTRIM41蛋白質の動原体領域との相互作用は不明である。
|