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血管平滑筋細胞内Ca貯蔵部に発見された電位感受性Ca放出現象の細胞生理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07833009
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 血管生物学
研究機関九州大学

研究代表者

山本 博道  九州大学, 医学部, 助教授 (20166820)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1995年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード血管平滑筋細胞 / カルシウムイオン / 1価イオン / 情報伝達 / カルシウム放出 / バリノマイシン
研究概要

1.ラット大動脈初代培養平滑筋細胞をサポニン処理し、Ca-45を用いてATP依存性Ca貯蔵部からのCa流出を測定した。
2.スキンド細胞用緩衝液中の130mM KClをLiCl、Tris・HCl、NH4Cl、塩化コリン、Sucrose等で等張性に置換すると、Ca-45流出率は増加したが、RbCl、CsCl、NaClの場合は変化しなかった。Valinomycinはこの反応を抑制または修飾した。以上の結果から、貯蔵部膜上に電位感受性Ca遊離チャンネルが存在しそれが開口された可能性が示唆された。
3.KClを上記1価陽イオンまたはSucroseにて置換し、イノシトール三燐酸(IP3)によるCa遊離に対する効果をみた。無カルシウム緩衝液と300nMCa存在下の二つの条件について検討した。置換後の膜電位変化がIP3誘発Ca遊離を抑制する程度から、逆に膜電位変化の大きさ、さらに各1価陽イオンの相対的膜透過性順位を推定できた。
4. Valinomycin処理は300μMCa存在下のIP3によるCa遊離に影響しなかった。Valinomycin処理はKCl/塩化アンモニウム置換によるCa-45流出率の一過性上昇を抑制し、300μMCaの存在下のIP3によるCa遊離を増加させた。Sucroseや塩化コリンへの置換の場合は影響を受けなかった。
5.いくつかのカリウムチャンネルブロッカーは塩化アンモニウム置換によるCa遊離を抑制したが、IP3によるCa遊離隔には影響しなかった。KCl/塩化アンモニウム置換により誘発されるCa遊離が貯蔵部膜のK透過性の変化に影響されるものであり、IP3感受性Ca遊離チャンネルを介するものではないことが示唆された。
6.以上の結果から、ラット大動脈中膜由来初代培養平滑筋細胞の細胞内Ca貯蔵部には電位感受性Ca遊離機構が存在し、IP3感受性Ca遊離機構とは異なる可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 平田結喜緒: "血管分子生物学" メディカルレビュー社, 239 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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