研究課題/領域番号 |
07835002
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 時限 |
研究分野 |
都市施設保全工学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
小柳 洽 岐阜大学, 工学部, 教授 (30025928)
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研究分担者 |
内田 裕市 岐阜大学, 工学部, 助教授 (20213449)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 鉄筋コンクリート / スラブ / 補強 / 劣化 / D-RAP / 増厚工法 / RC床版 |
研究概要 |
道路橋RC床版は、交通荷重の増大に伴う劣化に加えて、設計荷重の増加改定に伴ってその補強が大きな問題となっている。劣化床版の補強には、大別して鋼板やカーボンシートを貼り付ける下面接着工法、下面に鉄筋を配置しショットクリートで仕上げる下面増厚工法、さらに上面に主として鋼繊維コンクリートを打設する上面増厚工法などがある。 平成7年度は、上面増厚工法として最近開発されたD-RAP工法を対象として、モデルスラブの静的および繰返し載荷試験によって、荷重レベルと降伏域の進展状況ならびに載荷点移動の影響について検討し、特に後者のスラブの劣化に対する影響が大きいことを明かとした。また、補修を行ったスラブの損傷度と劣化過程の検討により、再劣化過程が必ずしもそれ以前の劣化過程より劣るとは限らないこと等を明かとした。 平成8年度は、とくにD-RAP工法を用いた引張補強について検討を行った。すなわち、カーボンシートを貼り付け補強を行ったプレキャストパネルを実大寸法に相当するはり供試体に接着して、その最終段階にいたるまでの曲げ載荷試験を行い、設計上の観点としてカーボンの目付け量とパネルのラップ長、および施工上の観点としてカーボン位置とラップの方法に関する検討を行った。その結果、D-RAP工法によってもある程度の有効な引張り補強が可能なこと、パネルの配置はカーボンの向かい合わせ補強が有効なこと、また、本研究の範囲内での限界目付け量とラップ長が求められた。さらに、より一般化して、D-RAP補強による目付け量とパネルのラップ長を、補強の目的による期待される補強度から定めることを明らかにした。
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