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海洋の食物網におけるゼラチン質プランクトンの評価

研究課題

研究課題/領域番号 07836003
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 海洋生物学
研究機関東京大学

研究代表者

西田 周平  東京大学, 海洋研究所, 助手 (70134658)

研究分担者 鈴木 譲  東京大学, 農学部, 助教授 (40107412)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードゼラチン質プランクトン / 海洋食物網 / 免疫学的手法 / 安定同位体比
研究概要

クラゲ,サルパ類をはじめとするゼラチン質プランクトンは種の多様性に富み,生物量の点でもしばしば浮遊生物群衆の卓越群となる。本研究は海洋食物網におけるゼラチン質プランクトンの位置を明らかにすることを目的とし,以下の点について調査した。
1.捕食者の消化管内に存在するゼラチン質プランクトンの免疫学的検出
相模湾,大槌湾等の海域から採集されたサルパ,クラゲ類8種から得たタンパク抽出液をウサギに免疫しIgGを精製した。抗体の特異性を確認するため,カイアシ類,ヤムシ類,エビ類,魚類などの非ゼラチン質プランクトンおよびゼラチン質プランクトン8種のタンパク質試料を作成し,SDS-PAGE,ウエスタンブロッティング,および酵素抗体標識法により抗体との反応を調べた。得られた抗体は同所的に存在する近縁のゼラチン質プランクトン同士(例えばオオサルパとサルパ)で一部交差したが,他の動物群との交差反応は見られなかった。また交差した種間でも主として低分子側で異なる反応を示し,抗体がゼラチン質プランクトンの種および高次分類群レベルいずれの検出にも有効であることが示された。現在,これらの抗体を用いて各種動物プランクトン,マイクロネクトンの消化管内容物を解析中である。
2.安定同位体比を指標とした食物網の解析
相模湾で採集したゼラチン質プランクトンを含む各種動物群から燃焼法によりCO_2およびN_2ガスを分取し,窒素および炭素の安定同位体比を測定した結果,クダクラゲ類のδ^<13>Cが、同レベルのδ^<15>Nを示す動物群に較べ約3-4‰高い値を示した。この傾向は特定種の魚類,カイアシ類,甲穀類類幼生など他の分類群にも認められたことから,ゼチラチン質プランクトンを中心とする高次食物網の存在が示唆された。現在さらに資料を集積すべく分析を進めている。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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