研究課題/領域番号 |
07836011
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 時限 |
研究分野 |
海洋生物学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
日高 道雄 琉球大学, 理学部, 教授 (00128498)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | イシサンゴ / 組織適合性 / 種特異性 / 群体 / 自他認識 / COLONY / MESENTERIAL FILAMENTS / NEMATOCYST |
研究概要 |
ハナヤサイサンゴの幼群体同士を接触させると、多くの場合、組織、骨格とも瘉合するものの、組織、骨格とも異常な形態を示す非適合瘉合反応を示すことを昨年報告した。非適合瘉合を示すペアでは、いったん瘉合した組織が局所的な細胞死を起こして分離すると考えられ、最終的には、間に骨格の壁をつくって非瘉合になり安定すると思われる。 非適合瘉合がハナヤサイサンゴの成群体間でも生じるのかを調べるため、成群体より採取した枝を10-38日間接触させ、その反応を調べた。その結果、同群体由来の2組合わせ2ペア、異群体由来の3組合わせ9ペアで瘉合が観察されたが、残りの異群体由来の13組合わせ36ペアは非瘉合を示した。ハナヤサイサンゴの成群体間では、非適合瘉合は観察されず、非適合瘉合反応は幼群体に特有の反応であることが分かった。幼群体では、まだ組織非適合システムが十分発達していないため、一時的に瘉合が起こってしまうと考えられる。 非瘉合を示すペアの組織は、バリアーとして機能すると思われる物質で隔てられていた。しかし、両組織は成長先端部では接触しており、接触面の皮層組織に細胞外空間または大きな液胞が生じていた。このことは、非瘉合のペアでも、何らかの組織非適合反応が生じていること、そしてこの反応が覆いかぶせ反応における優劣の序列を決めている可能性を示唆する。 隔膜糸攻撃は異種間でのみ見られることから、サンゴは種特異抗原のようなマーカーを用いて同種異種を認識していると考えられる。今回隔膜糸攻撃の有無を様々な属のサンゴ間で調べた。その結果、隔膜糸攻撃の有無が2種のサンゴの系統上の類縁度と関係していることが示唆された。
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