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化学合成による一次生産を利用する底生生物が沿岸域の有機汚泥中に生息する可能性

研究課題

研究課題/領域番号 07836012
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分時限
研究分野 海洋生物学
研究機関熊本県立大学

研究代表者

堤 裕昭  熊本県立大学, 生活科学部, 助教授 (50197737)

研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードCapitella / 硫化水素 / 有機汚泥 / 化学合成 / 共生細菌
研究概要

有機物汚染域の底質においては、溶存酸素濃度の低下によって嫌気性の硫酸還元菌が活性化され、その代謝終産物として硫化水素が生産される。硫化水素は呼吸毒であり、硫化水素に対する特異的な耐性を持った生物は、硫酸還元菌以外に知られていなかった。しかしながら、近年、深海底の熱水鉱床周辺において、硫黄細菌が硫化水素を利用して化学合成を行い、その有機物生産に依存する生物群が大量に存在することが知られてきた。沿岸浅海域のCapitellasp.1が生息する有機物に汚染された海底おいても、日常的に有機物の嫌気的分解によって高レベルの硫化水素が発生し、その硫化水素を用いた化学合成も起きている。Capitellasp.1がこのような環境に局地的に分布することについて、この種の栄養摂取と細菌類の硫化水素を用いた化学合成との間に因果関係が存在する可能性が考えられる。この研究プロジェクトにおいては、底質に硫化水素を添加して硫黄細菌による化学合成を起こし、その化学合成由来の有機物でCapitellasp.1の成長を促進させる実験に成功した。成長過程における底質の有機物含量の変化を追跡し、また成長したCapitellaの組織のδl3C、δ15Nを調べることによって、Capitellaが化学合成由来の有機物を利用しているのかということを明らかにすることを試みた。

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hiroaki Tsutsumi, Sam Wainright, Sigeru Montani, Megumi Saga, Sagiri Ichihara: "Exploitation of a chemosynthetic food resource by a polychaete, Capitella sp. I" under reviewing of manuscript by Juurnal Experimental Ecology and Biology.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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