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咀嚼行動誘発機構としてのアイマ-器官・感覚入力系の実験神経解剖学・細胞化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07838007
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 咀嚼
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

柴内 俊次  東京医科歯科大学, 歯学研究科, 助教授 (90014018)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1995年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードアイマ-器官 / 咀嚼行動誘発機構 / 酵素細胞化学 / Merkel細胞 / モグラ / cyclic nucleotide / Adenylate cyclase / セカンドメッセンジャー
研究概要

モグラは餌に食いつく前に、鼻先で餌の表面に繰り返し触れる。この行動は鼻先に密集したアイマ-器官の触圧覚で食物の種類・性状を認知することにより咀嚼行動が誘発されることを示唆する。このアイマ-器官の機能を解析するために実施した本研究の中で、特にその生理代謝を明らかにする目的で行ったcyclic nucleotide代謝酵素の細胞化学的検索により、以下のような特徴的な所見が得られた。
【結果】[Adenylate cyclase]光顕観察では活性に筋組織、毛髄質及びアイマ-器官の基底部に陽性、電顕観察ではアイマ-器官構成細胞から細胞質の突起が伸びて互いに入り組んでいることが観察され、この原形質膜に活性が陽性に観察された。また、弱い活性をゴルジ装置に認めた。[Guanylate cyclase]光顕下では活性はアイマ-器官の基底部に陽性だが活性は強くない。電顕ではアイマ-器官の基底部に複雑に陥入する核をもつMerkel細胞が観察され、この細胞表面から伸びる微絨毛の原形質膜及びMerkel細胞に隣接するアイマ-器官構成細胞の細胞質のcaveolaeに活性が陽性。また層板小体の層板の原形質膜にも活性が見られる。[Phosphodiesterase]光顕所見で活性は筋組織と毛髄質及びアイマ-器官の基底部に陽性、電顕所見でアイマ-器官構成細胞の細胞質の突起の原形質膜に活性が陽性。[5′-Nucleotidase]アイマ-器官の基底部と筋肉・軟骨に中程度の活性が陽性。[Ca^<++>-ATPase]活性はアイマ-器官の基底部に杯状に陽性所見、筋肉と神経に強陽性。[Glucose-6-phosphatase]光顕下で活性はアイマ-器官の基底部に活性が陽性、電顕下でMerkel細胞の核膜の内外核膜間隙、小胞体槽に陽性所見を認める。
【考察】cAMP、cGMP代謝酵素がアイマ-器官構成細胞の原形質膜に観察された事は、ここでcyclic nucleotideがセカンドメッセンジャーとして機能している可能性を示唆しており、さらにこれによってアイマ-器官が咀嚼行動誘発機構に関与することが示唆される。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 柴内俊次: "咀嚼行動誘発に関与する触圧感覚受容器の構造と機能" 日本咀嚼学会雑誌. 5(印刷中). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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