研究課題/領域番号 |
07838014
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
咀嚼
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
高田 昌彦 京都大学, 医学研究科, 講師 (00236233)
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研究分担者 |
水野 昇 京都大学, 医学研究科, 教授 (10025596)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 前運動ニューロン / 三叉神経運動系 / 咀嚼 / 顎運動 / 閉口筋 / 開口筋 / 下位脳幹 / ラット |
研究概要 |
逆行性および順行性標識法を用い、閉口筋あるいは開口筋を支配する三叉神経運動核ニューロンに投射する前運動ニューロンの下位脳幹における分布をラットで調べた。まず最初に、逆行性標識物質であるFlouro-Goldを閉口筋あるいは開口筋を支配する運動ニューロンが分布する三叉神経運動核の背外側部あるいは複内側部に注入し、標識された前運動ニューロンの下位脳幹における分布を調べた。次に、逆行性に標識された前運動ニューロンが多数存在する下位脳幹の部位に順行性標識物質であるPHA-Lを注入し、標識された神経線維および終末の三叉神経運動核における分布を調べることにより、逆行性標識実験から得られた所見を確認した。最後に、PHA-Lを下位脳幹に、また逆行性標識物質であるchorera toxin B subunitを咀嚼筋に注入し、標識された神経終末と三叉神経運動核ニューロンの接触関係を共焦点レーザー顕微鏡を用いて調べた。 その結果、閉口筋を支配する運動ニューロンが分布する三叉神経運動核の背外側部に投射線維を送る前運動ニューロンが、主として三叉神経中脳路核、結合腕傍核内側部、三叉神経上領域、三叉神経主感覚核および三叉神経脊髄路核(尾側亜核を除く)の背側部に分布しているのに対し、開口筋を支配する運動ニューロンが分布する三叉神経運動核の複内側部に投射線維を送る前運動ニューロンは、主として結合腕傍核外側部、三叉神経主感覚核および三叉神経脊髄路核(尾側亜核を除く)の中央部、大細胞性網様核アルファー部に分布していることがわかった。また、鼓膜帆張筋を支配する運動ニューロンが分布するいわゆるgroup k領域(三叉神経運動核の腹外側方)には、橋網様体吻側部の背外側部に分布している前運動ニューロンが投射線維を送ることがわかった。
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