研究課題/領域番号 |
07838044
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 時限 |
研究分野 |
咀嚼
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
西山 勝弘 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (20084783)
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研究分担者 |
小野塚 實 (小野塚 実) 岐阜大学, 医学部, 講師 (90084780)
川瀬 俊夫 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (30084784)
斎藤 滋 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (80084713)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 人 / 遺伝子 / 脳 / 神経栄養因子 / 咀嚼 / 遺伝子発現 / in situ ハイブリダイジェション / BDNF |
研究概要 |
咀嚼運動は食物摂取に先立つ食物粉砕をその機能とする顎運動と一義的に定義される。咀嚼運動が逆にフイ-トバック作用として他の組織,特に脳中枢の発連・機能維持にどの様に影響を及ぼしているかその機序と効果について、主に記憶学習に深く関与していると考えれている海馬領域において解析した。 海馬から得た金RNA画分中のBDNF-mRNA量のRT-PCRによる定量性は、全RNA1ug、サイクル数20前後では比較的良く保たれていた。エチジウブロマイド染色による検出に比べ、サザンハイプリダイゼーション法による検出は感度が飛躍的に向上するために、PCRのザイクル数を減らすことができ、定量性においても優れていた。ラットにおいて硬食・軟食の食事の違い、すなわち咀嚼運動の差が、海馬でのBDNFのmRNA発現量にどのような影響を及ぼすかについて解析を行った。硬食のラットの方がBDNF・mRNAのレベルを増加している傾向が認められた。ラット海馬においてBDNFのmRNAレベルが、運動量の増加に伴って上昇していた。硬食・軟食を与えたラットの脳内遺伝子発現は、海馬領域および小脳、歯状回の間には有意な差は認められなかったが、視床下部、満腹中すいにおいて弱いながらも発現に差が見られた。一方、海馬領域におけるBDNFのmRNA発現量は、ハイオイメージングアナライザーを用いることにより20から30%程度の誤差で定量することができた。今回、用いたこの定量システムにおいては、切片間の誤差が最大で30%程度と非常に再現性と定量性において優れている事が明らかとなった。今後は、咀嚼応答に応答する脳内領域における遺伝子発現の定量的な解析が可能となる。
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