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下顎骨切除後の咀嚼機能回復に関する実験的研究:rhBMP-2,生体吸収材料(プレート)および歯科インプラントの併用

研究課題

研究課題/領域番号 07838047
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分時限
研究分野 咀嚼
研究機関産業医科大学

研究代表者

池村 邦男 (池村 邦夫)  産業医科大学, 医学部, 教授 (90038894)

研究分担者 高木 伸二  産業医科大学, 医学部, 助手 (40269072)
大矢 亮一  産業医科大学, 医学部, 助手 (70194313)
研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード下顎区域切除 / 顎再建 / rhBMP / フィブリン糊 / TCP / PLLA / トレイ型プレート / インプラント
研究概要

本研究の目的は,下顎骨区域切除後,骨欠損部に、rhBMP-2を用いて骨を誘導し,この部に歯科用インプラントを使用して咀嚼機能の回復をはかることである.このためには,rhBMP-2による骨誘導に適切な担体の検討が必要である.また,新生骨に置換されるまでの期間は担体の保持と骨欠損部の再建に必要な強度を有し,新生骨の形成後は吸収されるプレートが望ましい.
1.ラットにおける骨誘導
(1)rhBMPを含む担体,tricalcium phosphate(TCP)とフィブリン糊を皮下組織内に埋入し,骨誘導を確認した.フィブリン糊は,単独で使用するよりも他の担体の接着剤として使用すると利点が多い.TCPはX線不透過性で,X線写真による新生骨形成の確認に不都合であり,歯科用インプラントを植立するのに障害となる.
(2)11週以内に新生骨を誘導するためには,少なくとも50μg/ml以上のrhBMP-2が必要と推測される.
2.犬を用いた下顎再建・担体保持用吸収性プレートの開発
非結晶性,分子量約26万,厚さ1mmの吸収性プレート(PLLA)を検討した.
(1)下顎を1cm区域切除後,PLLAプレートとAOプレートで各側を再建した.再建直後の片持ち曲げ試験で両プレートを比較した結果,PLLAプレートは十分な固定力を有していると思われた.
(2)区域切除前に,軟組織を剥離した下顎骨の印象採取を行った.これを基に石膏模型を作製しておき,PLLAプレートを加熱(70〜75℃)して石膏模型に圧接すると,下顎骨の形態が正確に再現され,トレー状のプレートが得られた.
(3)下顎再建3カ月後にPLLAプレートを除去した.PLLAプレートには吸収部が散見され,3点曲げ試験による平均曲げ強度は未使用プレートの62%であった。
新生骨が3カ月以内に形成されれば,PLLAプレートは顎再建,担体保持の要件を満たすと考える.

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-25  

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