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日仏の中等教育段階における選抜文化の構造に関する比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 07851031
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育学
研究機関上越教育大学

研究代表者

大前 敦巳  上越教育大学, 学校教育学部, 助手 (50262481)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード構造 / 関係的思考様式 / 選別システム / 進路指導 / 自己選別 / 卓越化 / 文化資本 / ハビトゥス
研究概要

本年度の前半は、フランスの社会学者P.ブルデューの著作を手掛かりに、「構造」を探索するための経験的方法論について検討した。その結果、方法論一般に関する論文一編と、その教育の領域への適用可能性に関する論文一編を執筆した。そこでは、「関係的思考様式」に基づいて、社会学的に有意味なカテゴリー体系を構築するための方法について記した。本年度の後半は、この方法論に基づいて、フランスの中等教育に関する資料の収集・整理を試みた。フランス版書籍総目録(Les livres disponibles 1995)に掲載されている教育ガイドブックと研究書を購入し、LeMonde de l'education, Lenouvel observateur, L'express, Le pointなどの教育・一般雑誌を閲覧し、本研究に関連する記事を複写した。収集した資料は、パソコンを用いてデータベース化している。日仏の選抜制度の最大の違いは、日本は入学試験選抜であるのに対して、フランスでは進路指導による選別が行われることである。特に、第5級、第3級での担任教師、進路指導員、保護者、生徒の懇談による進路指導を通して、進学・就職などを決める上で「自己選別」することが求められる。また、中等教育に入ると、コースや教科を選択するための様々なオプションが用意される。第4級、第2級になると、そのオプションの数は急激に増加する。たとえば、外国語や古典語などのオプションの選択の仕方によって、コース選択の「卓越化」がはかられる。教育ガイドブックには、有利なオプションを選択するための様々なアドバイスが見出される。こうしたフランスの選別システムの上に、ブルデューの言う「文化資本」や「ハビトゥス」の概念がどのように位置づいているのかを現在検討しており、論文に執筆中である。また、その次の段階として、フランスの事例を鏡に、日本の選抜文化の特徴を浮き彫りにする作業を準備中である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 大前敦巳: "P.ブルデューにおける「社会空間」と「界」の構築" 上越教育大学研究紀要. 14. 509-523 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 大前敦巳: "教育と社会移動研究における関係的思考様式の適用可能性" 上越教育大学研究紀要. 15. 287-304 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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