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日本語形容詞語彙年表データベースの構築とそれに基づく平安鎌倉作品の語彙論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07851045
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 国語学
研究機関フエリス女学院大学

研究代表者

安部 清哉  フエリス女学院大学, 文学部, 助教授 (80184216)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード形容詞 / 語彙史 / 語彙量 / 八代集 / 『和英語林集成』 / 『篁物語』 / 成立年代 / 平安前期後期
研究概要

1、『平安時代における形容詞対照語彙表』を資料として計量的分析を行い、次の点を新たに明らかにしつつ、本研究が有効なものであることを確認できた。(一部は学会で口頭発表、学会誌にも公表)
(1)形容詞を新旧(上代語と中古語)の比率から分析することの語彙史研究上の有効性が証明された。
(2)上記形容詞比率と平安文学作品の成立年代との間には相関関係がある。
(3)上記比率は、平安前期は時代を追って漸次変化していくが、平安後期は安定する。
(4)上記比率の変化から見て、成立年代未詳の『篁物語』は900年代末成立を推定されたが、語彙調査の結果、そのことが証明され、形容詞比率による分析方法が、国語資料研究にも有効であることが証明された。
2、次の形容詞語彙表を作成し、それぞれの時代・資料群の形容詞の全体像が初めて把握できるようになった。
(1)『和英語林集成』初版・再版・三版(公表済) (2)八代集形容詞対照語彙表(公表済) (3)鎌倉時代12散文作品形容詞対照語彙集 (4)『日葡辞書』形容詞見出語一覧 (5)八代集形容詞逆引き一覧 (6)『大阪ことば辞典』形容詞見出語一覧
3、次の使用頻度順語彙表を作成し、使用頻度と作品共通性から見た語彙を、初めて一覧可能とした。
(1)八代集使用頻度順語彙表(公表済) (2)八代集作品共通語対照語彙表(公表予定)
4、作品内容と形容詞語彙の使用頻度との関係を『土佐日記』を例に分析し、次の点を明らかにできた。
(1)作品内容と形容詞ク活用・シク活用の比率には関連性が認められる。
(2)作品内容と形容詞の使用頻度の高い語との間には関連性が認められる。(共に報告書で公表)

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 安部清哉: "J.C.ヘボン『和英語林集成』初版・再版・三版における形容詞対照語彙表" フェリス女学院大学国文学論叢. 37-88 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 安部清哉: "八代集における形容詞使用頻度順対照語彙表-〈平安文学における形容詞資料VI〉" フェリス女学院大学文学部紀要. 31. 69-94 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 安部清哉: "八代集における形容詞対照語彙表-〈平安文学における形容詞資料V〉-" 玉藻(フェリス女学院大学国文学会). 31. 66-79 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 安部清哉: "語彙・語法史から見る資料-『篁物語』の成立時期をめぐりて-" 國語学(国語学会). 184. 14-27 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 安部清哉: "日本語形容詞語彙史研究のための基礎的調査研究I" 科研費報告書・私家版(ワセダ・ユ・ピ-印刷所), 142 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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