研究課題/領域番号 |
07851052
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
英語・英米文学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
河合 祥一郎 東京大学, 教養学部, 講師 (40262092)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | シェイクスピア / イギリス演劇 / エリザベス朝演劇 |
研究概要 |
英国エリザベス朝及びジャコビアン朝演劇研究の対象戯曲数676のうち約400については通読を完了し、数字の上では3分の2近くは進んだと言える。但し当初から予想されていたとおり、残りの戯曲はそのほとんどがマイクロフィルムや稀覯本およびCD-ROM等を通してのみ通読が可能であるため、資料の入手には困難がつきまとっている。しかし、比較的入手容易な戯曲を中心に、計画は着実に成果を上げている。既に入手できた戯曲の資料については、コンピューターのソフト(Windows Microsoft Word)を用いて入力済みであり、約400頁の原稿として事典の形式を整えてきている。既にこの資料を利用して作成した論文は2本あり、欧米でも読まれている学術誌とアメリカで出版される本に掲載される。またコンピューターでデータベース化することにより、シェイクスピアやその同時代の作品について何か知りたい場合は、検索機能で瞬時に必要な情報が得られるために、これまでとは違って全般的に研究が大幅にスピードアップされることになり、非常に便利になった。この計画の成果がこのように計画の端緒から論文の形で結んでいることを鑑みれば、今後も更なる活用が期待され、また研究が完成され出版された暁には国際的なレベルで学界に大きなインパクトを与えることは間違いない。今後の課題としては、入力済みの資料の再整理、劇作家の項目執筆、英語版の作成、そして対象となる時代を14世紀から1700年まで広げることなどがある。この研究は日本のシェイクスピア学界に飛躍的な発展をもたらすため、できるだけ早い段階で日本語版の出版を行うことが望ましい。
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