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マルコス計画法を応用した年金リスク管理モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 07853012
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 財政学・金融論
研究機関統計数理研究所

研究代表者

山下 智志  統計数理研究所, 統計教育情報センター, 助手 (50244108)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード年金 / 年金ALM / MDP / リスク管理 / 多期間最適化 / 多期間ポートフォリオ
研究概要

本研究では、年金数理計算の本質に回帰し、年金数理計算の外生変数(基礎率等)がALMにたいしていかに影響を及ぼしているかを実験的に解明した。そしてその結果を用い、実用的な多期間最適化モデルに挿入できる簡便的な負債モデルを構築することを目的とした。具体的には以下の成果を達成した。
(1)年金ALMの負債モデルの外生変数の性質について、ALMに対する影響の視点から分析・整理を行った。
(2)資産モデルを構築するため、年金ALMの特徴をより正確に反映するよう、従来の時系列モデルに修正を加えた。
(3)資産・負債モデルを結合し、モンデカルロシミュレーションを行った。その結果負債モデルの外生変数と掛け金率の関係について把握することができた。また、この結果について解析的分析と比較を行った。
(4)以上の結果を踏まえ、年金ALMモデルの修正・簡略化を行い、多期間最適ポートフォリオ政策の作成モデルを提案した。その過程において、従来の方法であるDPやシナリオアプローチのもつ問題点を指摘し、それぞれの長短を比較した。その後、上記の問題を解決する手段として、MDP (Markov Decision Process)の適用を試みた。
(5)モデルの評価方法としては掛金率の増減に着目したリスク評価を採用したモデルを作成し、実用性を検討した。
モデル評価によると従来の方法より、リスク管理の多様化が達成され、実用に耐えうることが判明した。その結果、来年度より、一部の年金基金のリスク管理に実際に使われる予定である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 矢頭智夫、山下智志: "年金ALMにおける感度分析と掛金率計算の簡略化" ISM Research Memorandum. 541. 1-45 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] YATO Tomoo YAMASITA Satosi: "An Infinite period of pension ALM : an application for MDP" ISM Research Memorandum. 577. 1-33 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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