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室温以上で安定な低分子系有機ガラスの開発とガラスからの緩和過程の解明

研究課題

研究課題/領域番号 07854042
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 機能・物性・材料
研究機関大阪大学

研究代表者

中野 英之  大阪大学, 工学部, 助手 (00222167)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード低分子系有機ガラス / starburst分子 / 緩和過程 / ガラス転移 / 非平面構造 / disorder / polymorphism / 相転移
研究概要

室温以上で安定な低分子系有機ガラスは、新しい物質群として、基礎・応用の両面から興味深い。われわれはこれまでに、starburst分子と名付けた一連のπ電子系物質群を設計・合成し、これらが室温以上で安定なガラスを容易に形成することを明らかにするとともに、ガラス状態における光・電子物性の解明、ガラス状態からの緩和過程の解明ならびに光・電子デバイスへの応用に関する研究を行っている。
本研究では、さらに新規な低分子系有機ガラスの創出とガラスからの緩和過程の解明を目指して、以下の研究を行った。
(i)新規starburst分子1,3,5-tris(4-methylphenyl-2-thienylamino)benzene(1)を設計・合成した。
(ii)1が、その溶融状態を放冷するだけで、室温以上のガラス転移温度(38°C)を有するガラスを容易に形成することを、示差走査熱量測定、X線回折測定、偏光顕微鏡観察により明らかにした。
(iii)1の単結晶のX線結晶構造解析を行い、1が結晶内で非平面構造をとっていることならびにチオフェン環部分がほぼN-C単結合のまわりに180°回転したdisorder構造をとっていることを明らかにし、分子構造とガラス形成能との相関について知見を得た。
(vi)1が、ガラスを形成するほかに熱履歴により異なる結晶形態をとるpolymorphismを示すことを明らかにするとともに、熱力学的非平衡状態であるガラスを昇温していくときの融解-結晶化をともなう相転移の様子を明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] I.Tsukushi,O.Yamamuro,T.Ohta T.Matsuo,H.Nakano,Y.Shirota: "Calorimetrie Study on Configurational Enthalpy and Low-energy Excitation of Ground Amorphous Solid and Lipuid-quenched Glass of 1,3,5-Tri-α-naphthylbenzene" J.Phys.,Condens.Matter. 8. 245-255 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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