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イネ2本鎖RNAにみられるニック生成機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 07854051
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 植物生理
研究機関東京農工大学

研究代表者

福原 敏行  東京農工大学, 農学部, 助教授 (90228924)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード2本鎖RNA / 日本型イネ / ニック / プラスミド / 複製反応 / コピー数制御 / 培養細胞 / RNA切断反応
研究概要

我々は種々の日本型イネ品種より約14kbpのプラスミド様性質を持つ2本鎖RNAを発見した。この2本鎖RNAの全塩基配列を決定し13,716kbの巨大なオープンリーディングフレームがコードされていること、2本鎖RNAのコーディング(+)鎖には、5'末端より1,211塩基の位置にニックが存在していること等を明らかにした。
本研究では、ニックの生成機構を解析するために、ニックの部分を含むcDNAを鋳型に用いた試験管内RNA合成反応により、420塩基の人工2本鎖RNAを調整した。この2本鎖RNAに本来の位置で切断が起こると、150塩基と270塩基のRNAが生成する。その生成物をポリアクリルアミド電気泳動で検出する実験系を確立した。種々の実験条件を検討したが、特異的切断反応は検出できなかった。この結果は、人工2本鎖RNAがカバーする範囲よりもより広範囲のRNAの構造が切断反応に必要であることを示唆している。今後、より広範囲の配列を持つ人工RNAを用いた実験により、切断反応の詳細を解析したい。
次に、2本鎖RNAの複製反応とニック生成反応の関係を解析するために、試験管内2本鎖RNA複製反応系を確立した。2本鎖RNAを含むイネ種子由来の培養細胞より、分画遠心により粗酵素液を調整し、反応生成物をアガロースゲル電気泳動により解析した。その結果、約14kbの生成物の他に、約1.2kbの生成物が検出された。この結果は、2本鎖RNAの複製反応において、全長(14kb)の2本鎖RNAが生成されると直ぐに、ニックが生成する事を示している。さらに、2本鎖RNAの複製反応において、RNA合成反応と、その切断反応(ニックの生成)が密接に関連していることや、ニックの生成が2本鎖RNAのコピー数制御に関わっている可能性を示唆している。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Hiromitsu Moriyama: "Double-stranded RNA in rice:a novel RNA replicon in plants" Molecular & General Genetics. 248. 364-369 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Toshiyuki Fukuhara: "The unusual structure of a novel RNA replicon in rice" The Journal of Biological Chemistry. 270. 18147-18149 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Hiromitsu Moriyama: "Occurrence of dsRNA in wild rice and cultivated rice" Proceedinds of 15th Asian-Pacific Weed Science Society Conference. I(B). 473-478 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Toshiyuki Fukuhara: "Plasmid-like properties and non-Mendelian inheritance of double-stranded RNA in rice" Proceedings of Japan-USA Workshop on Modification of Gene Expression and Non-Mendelian inheritance. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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