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人工雑音環境下におけるディジタル無線通信方式の受信特性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07855044
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 情報通信工学
研究機関大阪大学

研究代表者

宮本 伸一  大阪大学, 工学部, 助手 (50252614)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード人工雑音 / 無線通信システム / 電子レンジ / TDMA
研究概要

本研究では,電子機器等から発生する人工雑音の発生源として,家庭・オフィス等へ広く普及している電子レンジを対象とし,電子レンジから発生する人工雑音が各種無線通信システム(PDC,PHS,Wireless LAN)に及ぼす影響についての評価ならびに人工雑音存在下においても良好な受信特性を達成する受信機構成についての提案を行った.
まず,人工雑音の統計的性質を明確にするため,郵政省通信総合研究所の協力の下,複数のメーカーの電子レンジを対象として,各種無線通信システムが使用する周波数帯(PDC:1.5GHz,PHS:1.9GHz,Wireless LAN:2.5GHz)で観測される人工雑音を測定し,その統計的性質について検討した.その結果,電子レンジから周期性を有する高レベルな人工雑音が発生しており,その周期はマグネトロンの発振周期(即ち電源周期)に大きく関係していることを明らかにした.
次に,測定結果を基に,電子レンジ人工雑音環境下での各種ディジタル無線通信システムの誤り率特性を計算機シミュレーションにより評価し,人工雑音の影響により従来の無線通信システムの誤り率特性は大きく劣化することを明らかにした.また,TDMA方式を用いた無線通信システムでは,TDMA方式のフレーム構成によっては,高レベルな人工雑音の発生周期とチャネル周期が同期することにより,人工雑音の影響が特定のチャネルに集中することを明らかにした.
さらに,人工雑音環境下においても良好な受信特性を得るための対策法として,人工雑音の統計的性質に基づく受信機構成を提案し,その受信機を用いた場合の誤り率特性を計算機シミュレーションにより評価した.その結果,提案受信機を用いた場合の特性は従来型受信機を用いた場合の特性を大きく上回り,誤り率特性が大きく改善されることを明らかにした.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 篠塚隆: "16Hz以上の周波数帯の妨害波とディジタル無線通信システムへの影響" 電磁環境工学情報EMC. 8. 50-60 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 宮本伸一: "電子レンジ妨害波存在下でのPHSの誤り率特性に関する一検討" 電子情報通信学会論文誌. J79-B-II. 140-145 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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