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カクテルパーティ効果の心理学的・工学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07855050
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 計測・制御工学
研究機関電気通信大学

研究代表者

高橋 弘太  電気通信大学, 電気通信学部, 講師 (10188005)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードカクテルパーティ効果 / 信号処理 / 聴覚理論 / 心理実験
研究概要

カクテルパーティ効果とは、パーティ会場のような騒音の中で,自分の名前を呼ぶ声など重要な音が,騒音の中から浮かび上がってくるように聞こえるという,自律的な情報抽出機能である.カクテルパーティ効果という用語は,本来は心理学用語で,聴覚における「注意」の機能の一部と考えられている.
本研究では,未だメカニズムの解明されていないこの機能を工学的にとらえなおすことで,計測技術の新しい進展をめざすものである.本研究は,心理実験と工学的実現の2方向からのアプローチによって研究を進めているが,本年度は,各々について以下の成果を得た.
1.心理実験: 本年度はDA変換器部分の改良を行ない厳密な実験を行なうことができるようにした.また,帯域制限されている音声と,可聴域全域を有する音声の比較実験を行ない,カクテルパーティ効果における各スペクトル成分の寄与を調べるための基礎実験を行なった.今後は,統計的に有意な結論を出すために,被験者の数を増やして実験を行なう必要がある.2.工学的な実現: カクテルパーティ効果は,聴覚における「注意」の機能であるが,人間の場合,視覚にも「注意」の機能は存在する.前年度より,視覚情報をもとに「注意」を生成する機構を実現し,ディジタル信号処理により,両者を結合させることを試みているが,この場合音源の位置の認識が重要になる.そこで,本年度は,視覚から得られる注意の情報に奥行き方向の情報を持たせることを試みた.また,音声信号から,音源の奥行きや方向を実時間で得る方法についても,非線形処理を核とした新しい方法についてシミュレーションを行ない良い結果を得た.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 高橋 弘太: "視覚と聴覚を統合するシステム" 電子情報通信学会誌. 79(2). 155-161 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 高橋 弘太: "センシングシステムにおける音と映像の統合" 日本音響学会誌. 52(1). 51-56 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-25  

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