• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

日本の伝統的木造民家における架構法の系統的記述に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07855070
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 都市計画・建築計画
研究機関日本大学

研究代表者

堀江 亨  日本大学, 農獣医学部, 助手 (70256832)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード伝統的建築物 / 民家 / 木造建築 / 架構法
研究概要

今年度は、研究計画に沿い以下の事項を実施した。
1.重要文化財修理工事報告書の図面資料に関しては、現行300余棟のうち、とくに架構図が明記されている72棟について、平面、立面、断面等の諸情報を収集した。
2.川崎市立日本民家園16棟(鈴木家、三澤家、佐々木家、江向家、広瀬家、作旧家、太田家、北村家、清宮家、工藤家、井岡家、野原家、菅原家、山田家、伊藤家、岩澤家)の住宅を実測し、架構図を作成した。
3.1で収集した膨大な一次資料からだけでは分析の指針が絞りきれず、これらを参考資料に止める形で、2つの実施調査をもとに、架構と空間を記述するための分析方法を策定した。すなわち、上屋・下屋境の空間構成を、屋根からの荷重が梁組を伝う経路として表現した。
4.この方法を日本民家園16棟に適用した結果、民家の軸組架構における標準型を抽出し、部材構成上の過剰、過少の関係を類型化した。これは、従来研究において小屋組の平面上の範囲と梁の架かり方から形式的になされていた上屋・下屋構法の分類を見直す基礎的な条件を提示したものといえる。
5.今年度は分析が日本民家園のものまでしか及ばなかった。今後はより多くの事例を対象として類型化への適用性を高め、分析手法の妥当性を確認したい。また、これとは別に、分析対象にも見られた、ちょうな梁、投げ掛け梁などの技巧的で珍しい梁構法を、民家特有の空間拡大機構として系統化するという研究の展開も考えられる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi