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不斉光学機能部位を有する人工レセプター:新しい不斉認識型光学レセプターの分子設計

研究課題

研究課題/領域番号 07855106
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 合成化学
研究機関埼玉大学

研究代表者

久保 由治  埼玉大学, 工学部, 助教授 (80186444)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード不斉認識 / 光学レセプター / Ru(bpy)_3^<2+> / カリックスアレーン類
研究概要

申請者は不斉光学機能部位を有する人工レセプターの分子設計指針を得る目的でRu(bpy)_3^<2+>の持つ“光学機能"と“不斉"に着目し、まずは、化合物1, [Ru(bpy)_2(bpy-calix[n]arene)]^<2+>,の合成を通じてRu(bpy)_3^<2+>とレセプター基体であるカリックスアレーン類との機能連携について知見を得た。合成は次の様に、カリックスアレーン類と4-ブロモメチル-4'-メチル-2,2'-ビピリジンをK_2CO_3存在下、DMF中で反応させて得られた配位子をcis-Ru(bpy)_2Cl_2・2H_2Oと加熱攪拌させ、その後アニオン交換を施す事により、対応する1を得た。化合物1a(n=4)はCH_3CN-CH_3OH (1:1v/v)中、453.5nmを励起光として、592.4nmに^3MLCTに帰属される発光ピークを示すが、興味あることに、ゲスト種としてのアンモニウム塩の添加は発光強度の増大を誘起した。この変化は連続変化法から1:1錯体の形成によってもたらされている事が示唆され、会合定数Kは807±26.1M^<-1>であることがわかった。対照実験の結果より、この現象はカリックスアレーンがRu錯体の発光のquencherとして機能していることを強く示唆しており、新しい人工光学レセプターへの創製に向けた極めて重要な性質といえる。この成果は第12回ホスト・ゲスト化学研究会、及び日本化学会第70春季年会(4G512)にて報告の予定である。今後、これらレセプターを水溶性にして、光学分割を施し、標題レセプターに仕上げる所存である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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