• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ヒト肺癌培養細胞におけるMHCクラスII抗原・Invariant鎖の発現と局在

研究課題

研究課題/領域番号 07857014
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 人体病理学
研究機関筑波大学

研究代表者

矢澤 卓也  筑波大学, 基礎医学系, 助手 (50251054)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードMHC class II / HLA-DR / Invariant chain / Interferon-γ / western blot analysis / Lung cancer / Small cell carcinoma / Non-small cell carcinoma
研究概要

本研究課題について、以下のような実験を行い、得られた新知見を報告する。
1.細胞質内及び細胞膜上のMHC class II抗原/インバリアント鎖の定性分析
(1)IFN-γ非添加条件下
ヒト肺扁平上皮癌由来株3株、腺癌由来株3株、大細胞癌由来株4株、小細胞癌由来株5株からタンパクを抽出し、SDS-PAGE及びWestern blot分析を行ったところ、全ての非小細胞癌株と小細胞癌株の1株においてHLA-DRの発現が細胞質及び細胞膜上に認められた。しかしの4株の小細胞癌株にはその発現は見られなかった。一方、インバリアント鎖については、全ての非小細胞癌株と小細胞癌株の2株においてその発現が細胞質内に見られたが、小細胞癌株の3株には発現が見られなかった。
(2)IFN-γ添加条件下
IFN-γの添加により、HLA-DRの発現の見られなかった4株の小細胞癌株のうち3株にはその発現誘導が認められた。また、インバリアント鎖についてはその発現の見られなかった3株にも細胞質内への発現が誘導された。
2.細胞質内及び細胞膜上のMHC class II抗原/インバリアント鎖の定量分析
上記肺癌培養細胞株から細胞質内及び細胞膜上のMHC class II抗原/インバリアント鎖の定量分析を行ったところ、IFN-γ無添加条件下、IFN-γ添加条件下のいづれにおいても、小細胞癌株におけるMHC class II抗原/インバリアント鎖の発現量は非小細胞癌株に比較して極く微量であることが明らかとなった。
以上より、肺癌培養細胞におけるMHC class II抗原、インバリアント鎖の発現状態は、小細胞癌と非小細胞癌との間で、(1)MHC class II抗原及びインバリアント鎖誘導因子無添加状態すなわち自発的なMHC class II抗原/インバリアント鎖発現状態、(2)誘導因子添加によるMHC class II抗原/インバリアント鎖誘導性、のいづれにおいても大きな差異が認められた。また発現しているMHC class II抗原/インバリアント鎖の局在についての異常は認められなかった。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 矢澤卓也: "肺癌細胞におけるHLA-DR抗原発現性の組織型間の差異、特に小細胞癌における発現欠如について" 日本癌学会総会記事. 86. 435-435 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi