(1)リンパ球におけるアポトーシスの定量化 マウス胸腺細胞をデキサメサゾンlμMを加えた培地で6時間培養しDNAを抽出すると、アガロースゲル上で、180bpごとのDNAのラダーが認められる。デキサメサゾン及びシクロスポリン0.1μMを加えた培地ではラダーの濃度が低くなり、シクロスポリンがステロイドによる(デキサメゾンによる)アポトーシスを抑制することがわかる。我々はアガロースゲル上のバンドの濃度をNIH Imageという画像解析ソフトを用いて定量化し、アポトーシス抑制に関与する薬剤を定量的に比較する方法を開発した。 (2)上皮系細胞におけるアポトーシス TUNEL法では組織切片中の表皮角化細胞や外毛根鞘細胞に一部陽性細胞が認められるが、アガロースゲル上では表皮角化細胞にデキサメサゾンや高濃度のカルシウムを加えても、DMA断片他は検出できなかった。したがって現在のところ(1)の系は上皮系細胞にそのまま応用できない。この問題を打破すべく検討中である。
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