研究課題/領域番号 |
07857059
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
石垣 孝 京都大学, 医学研究科, 助手 (40260608)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | PCC-FISH / 染色体異常 / 放射線 / 障害予測 |
研究概要 |
M期のCHO細胞とヒトリンパ球とを、ポリエチレングリコールを用いて細胞融合させることを試みた。その結果、リンパ球に未成熟染色体凝集(PCC)を誘導させることに成功した。次にヒトリンパ球をin vitroで照射したのち、ポリエチレングリコールを用いて細胞融合させ、リンパ球に未成熟染色体凝集を誘導させることに成功した。また、照射線量とリンパ球の染色体異常の頻度との間に相関関係があるかどうかを、未成熟染色体凝集を誘導させて調べることを試みた。しかし、未成熟染色体凝集の出現頻度が低く、統計学的に有意な差は認められなかった。このため細胞融合に使用しているポリエチレングリコールの種類および濃度を変えることを試みたが、未成熟染色体凝集の出現頻度の著明な改善は得られなかった。 今後の課題として、未成熟染色体凝集の出現頻度を高める必要があると考えられる。具体的には、1)細胞融合を行う際にポリエチレングリコールのかわりにセンダイウィルスを用いる。2)リンパ球と融合させる細胞の種類をCHO細胞ではなく別の種類の細胞に変える。3)フローサイトメトリーを用いて融合細胞を集める。等が考えられる。 これらの方法により、未成熟染色体凝集の出現頻度を高めることができた場合には、第4染色体に特異的なDNAライブラリーをプローブに用いin situ hybridizationし、これをavidinfluoresceinを用いて蛍光染色を行う。これにより、第4染色体の染色体異常の頻度を求め、放射線照射線量との相関関係を調べる予定である。さらに、T細胞とB細胞を分離し、各々の放射線照射による染色体異常の出現頻度の違いについても、検討する予定である。
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