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難治性側頭葉てんかんモデルにおける神経発芽の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07857066
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 精神神経科学
研究機関宮崎医科大学

研究代表者

牧原 真治  宮崎医科大学, 医学部, 助手 (70244209)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードGABA / てんかん / カイニン酸
研究概要

これまでラットの慢性側頭葉てんかんモデルである扁桃核カイニン酸てんかんモデルを用いて、興奮性の伝導路である海馬苔状線維の発芽を検索してきた。その結果、キンドリングモデルと比較して、苔状線維の発芽の程度が穏やかであることが判明した。しかし、扁桃核カイニン酸モデルは慢性期に自発性の辺縁系発作をおこすが、キンドリングモデルは起こさないことが知られているが、この結果は一見矛盾するように思える。そこで、抑制性の伝達物質であるgamma aminobutilic acid(GABA)の分布を同じモデルを用いて酵素抗体法を用いて検索した。
ラットの扁桃核にカイニン酸を0.5μg注入し辺縁系発作を誘発し、一カ月以降の自発性の辺縁系発作あるいは二次性全般化発作が起こる時期に、ネンブタール麻酔下に生理食塩水を環流し脳を取り出し凍結切片を作成しABC法を用いてGABA染色を行った。
カイニン酸注入側には海馬CA3,CA4に比較的大きな神経細胞の細胞体が染色され、bascket cellと思われる小さな細胞も染色されていた。海馬歯状回顆粒細胞層には、bascket cell様の小さな細胞が染色された。一方、注入反対側では、同部位に染色される細胞は認めなかった。
実験結果の解釈については、切片を作成しているのが発作間訣期であるため、GABAが多くなり、これが減少すると自発性発作が誘発されるのではないかと考えられる。また、長期生存例では、GABA系が生き残るために、GABA陽性の細胞が増加したのではないかとも考えられた。最近の研究では、人の側頭葉てんかん脳におけるGABA系neuronは、増加しているという報告が多い。扁桃核カイニン酸モデルでは、人の脳での結果を良くシュミレートしており、重要な結果であると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 牧原真治: "てんかん研究の最前線-基礎と臨床の境界" 第2回日本冬期神経科学会議(予定), (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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