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子宮頚部扁平上皮癌の発生および増殖における細胞周期調節機序に関する分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07857110
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 産婦人科学
研究機関信州大学

研究代表者

金井 誠  信州大学, 医学部附属病院, 助手 (60214425)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード子宮頚部扁平上皮癌 / 発癌 / 細胞周期調節因子 / サイクリン / サイクリン依存性燐酸化酵素(cdk) / 性ステロイドホルモン / エストロゲン / プロゲステロン
研究概要

子宮頚部扁平上皮癌の発生および増殖には、細胞周期調節因子、性ステロイドホルモン、HPV遺伝子産物の相互作用が重要なのではないかという視点から下記の免疫組織化学的実験を行った。染色対象として手術あるいは生検で得られた正常子宮頚部30例(増殖期15例、分泌期15例)、子宮頚癌(CISを含む)28例のホルマリン固定、パラフィン包埋切片を用いた。一次抗体として、以下の抗体を用いた。細胞周期調節因子:抗サイクリンA・B1・D1・E抗体、抗cdc2・cdk2・cdk4抗体。癌抑制遺伝子:抗p53抗体。性ステロイドホルモン受容体:抗エストロゲン受容体(ER)・プロゲステロン受容体(PR)抗体。脱パラフィン後、これらの抗体を一次抗体としてHistofineキットを用いてABC法にて染色した。[結果]正常子宮頚部扁平上皮ではER、PRとも性周期を問わず陽性であり、サイクリンA、B1、E、cdk2、cdk4は傍基底細胞層に散在性に染色を認めた。サイクリンD1およびp53は陰性であった。子宮頚癌では30例中、ERは全例陰性、PRは22例に陽性を認めた。サイクリンA、B1、E、D1はそれぞれ9例、21例、15例、5例に発現増強を認めた。またcdc2、cdk2、cdk4はほぼ全例でびまん性の発現が観察された。またp53は5例に陽性像を認めたが、その陽性部位はサイクリンD1陽性部位と高い相関を示した。以上の結果から、子宮頚癌ではERの発現低下が認められ、各種サイクリン、cdkの異常発現が観察された。これらの変化は、子宮頚部扁平上皮癌の発生および増殖には、細胞周期調節因子、性ステロイドホルモンの相互作用が重要である可能性を示唆している。今後、頚癌の発生に最も関連が深いと考えられているHPV16型/18型中の遺伝子産物E6に対する抗体を使用した検討と、Western-blotting法を用いた生化学実験により各因子の各組織における蛋白としての発現量や分子量の検討を行う予定である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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