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ヒト顎骨の成長発育に伴う内部構造の変化と機能時の応力解析に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07857129
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関東京歯科大学

研究代表者

北村 晃  東京歯科大学, 歯学部・解剖学講座, 講師 (90246348)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード顎骨 / 小児 / 骨形態計測 / 骨梁 / 緻密骨
研究概要

近年歯科領域において、インプラント、下顎枝分割による外科的矯正治療等、顎骨の内部を直接対象とした治療が増加している。さらにこれらの治療は顎骨を中心とした顎口腔系の力学的特性を理論的に裏付けした治療が多いため、機能時の顎口腔系の力学的挙動を解明することは、重要である。そこで本研究は、顎骨の内部構造について、特に小児顎骨の成長発育に伴う海綿質部の骨梁の形態、歯胚との関係、走行方向の変化について詳細に観察を行うと共に、それら骨梁の有する力学的な役割についても検討する。さらには材料力学的手法を用いて緻密骨の力学的挙動の解析に必要なデータを把握し考察する。そして成長発育に伴う顎骨の内部構造の変化について解析することを目的とする。
顎骨をポリエステル樹脂に包埋し厚さ500μmの硬組織非脱灰連続切片を作製し軟X線写真を撮影する。写真を画像解析装置に入力し骨形態計測を行った結果、各歯牙とも乳歯残存時は、萌出相の推移とともに骨梁密度、幅の増加が認められ、乳歯が脱離し後続永久歯が咬合線に達するまでのいわゆる萌出時期には骨梁密度、幅の減少が認められた。また、緻密骨は、永久歯歯胚の成長により、歯胚に接している部位の厚みが減少した。永久歯が咬合線に達した後は、再び骨梁密度、幅、緻密骨の幅の増加が認められた。このことは、歯牙を介して顎骨内部に加わる咬合力の変化に大きく影響を受けていることが示唆された。
次に顎骨緻密骨から種々の部位、方向の試験片を採取し現有設備の微小骨片強度試験器にて縦弾性係数を求めた。この結果、採取方向、採取部位と縦弾性係数との関係、値の分布と方向依存症との関わりについて興味ある知見が得られたので、論文にて発表予定である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 西井達哉: "小児下顎枝の内部構造に関する研究" 歯科学報. 95. 829-854 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 渋谷国男: "小児下顎骨 小臼歯部の内部構造に関する研究" 歯科学報. 93. 919-941 (1993)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 北村 晃: "小児下顎骨切歯部の内部構造に関する研究" 歯科学報. 92. 207-230 (1992)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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