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化学反応場としてのペプチドループ構造の設計とその機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 07858064
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物有機科学
研究機関京都大学

研究代表者

森井 孝  京都大学, 化学研究所, 助手 (90222348)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードループ構造 / オリゴペプチド / 分子認識 / ホストーゲスト / 二次構造 / シクロデキストリン
研究概要

ループ構造を安定化させる戦略として、(1)ループ構造のN末端とC末端の三次元的な位置を固定すること(2)部分的に逆平行βシート構造をとるようにアミノ酸配列を選択することを行った。オリゴペプチドのアミノ酸配列は、のちに化学反応性を付加するために、制限酵素EcoRI、EcoRVおよびFokIに共通してみられる、リン酸ジエステル結合の加水分解に関与していると考えられているループ構造部分に由来する25アミノ酸からなる配列を固相法により合成し、用いた。この25残基からなるペプチドは水溶液中ではランダムな構造をとっており、ループ構造を形成して、マグネシウムイオンと結合することはなかった。そこで、このアミノ酸配列のN末端側とC末端側に逆平行βシート構造をとるようにアミノ酸配列を付加した。この14アミノ酸からなる配列はCroタンパク質の二量体形成部位に由来し、二量体形成は各々の単量体のC末端部分での逆平行β-シート形成ならびにフェニルアラニン残基がもう一方の単量体のN末端部分で形成される疎水性ポケットに取り込まれることにより安定化されている。この二量体形成機構をもとにして、Croタンパク質のC末端部分のアミノ酸配列を持ち、N末端部分のアミノ酸で形成される疎水性ポケットのかわりにゲスト包接能を持つシロデキストリン分子をもつ14アミノ酸残基からなるオリゴペプチドを合成したところ、分子間では二量体が形成されることがわかった。今後、この14アミノ酸を付加したループペプチドの溶液構造を調べる予定である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Takashi Morii: "Sequence-Specific DNA Binding by Covalently Constrained Peptide Dimers of the Basic Leucine Zipper Protein GCN4" Bioorganic and Medicinal Chemistry. 3. 777-784 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Takashi Morii: "Sequence-specific DNA recognition by peptide heterodimers" Nucleic Acids Symposium Series. 34. 141-142 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Takahshi Morii: "DNA recognition by peptide oligomers" Nucleic Acids Symposium Series. 34. 143-144 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 森井孝: "DNAとタンパク質の相互作用を探る-どのように相手を認識し、機能するのか-" 現代化学. 5月号. 26-31 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 森井孝: "金属錯体による核酸構造の認識" 化学総説. 24. 216-227 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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