• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ラット灌流脳における神経活動の活性化に伴うチトクロームオキシダーゼの部分還元-近赤外光を用いた無侵襲高次脳機能測定の新たな試み-

研究課題

研究課題/領域番号 07858090
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 神経科学一般
研究機関北海道大学

研究代表者

野村 保友  北海道大学, 電子科学研究所, 助手 (80237883)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード灌流脳 / チトクロームオキシダーゼ / 近赤外光 / 酸素 / 脳波
研究概要

(目的)脳への酸素供給が不足すると高エネルギーリン酸化合物は減少するが、解糖系の促進やクレアチンリン酸からの供給などによって大きな減少を避ける仕組がある。低酸素でATPが保たれることは説明できるが、ATPが低下する前に神経活動が低下することは説明できない。低酸素の時の脳の防御機構を検討するために、Hbを用いないで正確に酸素濃度だけを制御できる灌流脳モデルを用いて、呼吸鎖の末端酵素チトクロームオキシダーゼの酸化還元状態と脳の神経活動の関係を調べた。(方法)灌流液としてフルオロカーボンを用いて、ラット脳を灌流した。チトクロームオキシダーゼの酸化還元状態に依存した可視近赤外領域の吸収スペクトルの変化を四波長分光光度計で測定した。(結果と考察)低酸素による自発脳波の変化はチトクロームオキシダーゼの還元より敏感であり、自発脳波の抑制は酸化的燐酸化の影響をあまり受けていないと考えられた。好気条件でてんかんによってチトクロームオキシダーゼのヘムは10%程度還元されたが、これは酸素不足というよりミトコンドリアの呼吸が促進したために還元されたことによるものだった。てんかんでは自発脳波に比べてより低酸素で発作波が観察され、発作波の変化はヘムの酸化還元挙動と似ていた。てんかん後のヘムの酸化還元挙動はてんかんを起こしたときの酸素濃度によって異なった。厳しい低酸素でてんかんを起こした時のヘムの酸化還元挙動は好気嫌気を繰り返したときのものと同様だった。(まとめ)自発脳波はチトクロームオキシダーゼの酸化還元と関係なく抑制されるが、抑制性ニューロンのGABAレセプターをブロックするとチトクロームオキシダーゼの酸化還元に強く依存するようになる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi