研究課題/領域番号 |
07CE1001
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研究種目 |
COE形成基礎研究費
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
清川 雪彦 (1999) 一橋大学, 経済研究所, 教授 (60017663)
尾高 煌之助 (1995-1998) 一橋大学, 経済研究所, 教授 (90017658)
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研究分担者 |
西村 可明 一橋大学, 経済研究所, 教授 (60017671)
平井 則之 (平井 規之) 一橋大学, 経済研究所, 教授 (80017665)
寺西 重郎 一橋大学, 経済研究所, 教授 (70017664)
尾高 煌之助 法政大学, 経済学部, 教授 (90017658)
斎藤 修 一橋大学, 経済研究所, 教授 (40051867)
清川 雪彦 一橋大学, 経済研究所, 教授 (60017663)
富沢 賢治 一橋大学, 経済研究所, 教授 (30017660)
南 亮進 一橋大学, 経済研究所, 教授 (80017657)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
298,000千円 (直接経費: 298,000千円)
1999年度: 125,000千円 (直接経費: 125,000千円)
1998年度: 90,000千円 (直接経費: 90,000千円)
1997年度: 83,000千円 (直接経費: 83,000千円)
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キーワード | GDP / 国民所得 / 経済統計 / マクロ経済史統計 / 比較経済発展 / 工業化 / アジア / 数量経済史 / 国民経済計算 / 極東ロシア / 経済発展 / 長期経済統計 / 地域環境経済 |
研究概要 |
地域別とテーマ別との二方向に分担してデータベースを作成したが、以下では地域別の実績に焦点をあてて略述する。なお、5年間の研究成果については、詳細な『成果報告書』を別途用意している。 (1)極東ロシアと中央アジア:在モスクワ国立経済文書館所蔵の旧ソ連アジア部の経済統計を収集した。従来から収集に努力してきた歴史統計とあわせて基本行政単位別に整理統合し、マクロ経済統計にまとめる準備作業に従事した。 (2)中華人民共和国:戦後製造工業の過大推計の傾向を正したほか、19世紀以降の5年期(1840、1894、1911、1920および1936年)のGDP系列を推計した(1933年価格)。また、20世紀初頭以来の生産(農業および鉱工業)、鉄道営業、20世紀初頭以降の貿易と国際収支、戦後における物価・賃金、などを推計した。 なお、1999年9月には、中国の経済史研究者ら招いて国際研究集会を開催した。 (3)コリア:韓国・北鮮双方の経済発展の実態を明らかにすべく、大韓民国の研究者らと協力し、生産、貿易、物価、労働、金融などについて検討した。また、戦前のマクロ経済統計を南北に分割して、戦後の諸統計と接続できるように試みた。 1999年11月には、韓国の研究者を招いて国際研究集会を開催した。 (4)フィリピン:20世紀前半(アメリカ統治期)の貿易統計の入力、ならびに同期農業生産系列の分析、ならびに第二次大戦後国民経済計算系列の吟味を試みた。 (5)インドネシア:第二次大戦後の時期を対象に、GDP系列、農業(とくに米穀)生産、工業生産などの統計吟味と入力とを実施したほか、建築・公益、貿易、ならびに金融諸統計の検討を実施した。 (6)タイ:タイ近代統計製作史を調査した。第二次大戦後の国民統計系列については担当部局と接触し、4本の非連続系列を入手した(その資料批判的検討は今後の課題である)。人口関係では、1802-1937年ならびに1950-95年の両期間について年齢別人口系列を整備し、20世紀初頭以來の労働力統計の信憑性も検討した。農業生産は1950-96年の総生産ならびに付加価値系列を推計。さらに、1968年以降の工業センサスを標準産業分類にしたがって整理統合した。貿易統計は1856-1914年を完備、賃金・物価・金融統計は第二次大戦後期を対象に詳細な資料の吟味を実施した。 (7)ヴェトナム:南・中・北の地理的分割により、戦前からヴェトナム戦役後までのGDP系列を計測。さらに戦前人口と戦後労働力とを推計したほか、農業生産の詳細な資料吟味と集計、鉱工業資料の探求、1890-1946年の貿易・国際収支系列の作成、物価・賃金の詳細な資料吟味を実現。また金融・為替データベースを作成した。 (8)南アジア:第二次大戦後を焦点に、政府発表国民所得統計群の整備、人口労働力統計の吟味と再計算、インド・バングラデッシュ・パキスタンの農業生産系列の作成、戦後の鉱工業系列の整備、1947-94年の物価・賃金系列の作成、1950-97年期の金融・貨幣統計の整備と分析、そして1896-1937年の教育関係統計の入力など。 (9)西アジア:トルコについては地域統計を収集し、地方の経済社会の動向を積み上げた。また、各種センサスや目的別統計集からデータベースを作成した。エジブトについては、人口、公衆衛生、教育、鉄道、通信、貿易、農業、財政、公的債務、貨幣・度量衡等の項目でデータベースを作成した。両国とも、これらを統合してマクロ統計に仕立てるのはこれからの課題である。 (10)ロシア:第二次大戦後のロシアGDP(実質と名目系列、1960-95年)、十部門別鉱工業生産指数(1913-90)、戦前期個人消費支出、戦後期個人消費支出ならびに資本形成系列、戦後ソ連の貿易と帝政ロシア期以来の国際収支、およびソ連期における物価・貸金・利子・為賛相場の時系列を作成した。ほかに、ソ連崩壊後の金融諸統計人口・労働力統計の収集・整理、戦後農業生産系列の再編成、建設・公益・サービス業生産の基礎データ収集などを実施した。 なお、1999年9月にロシアから統計専門家らを交えて国際研究集会を開催した。 (以上)
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