研究課題/領域番号 |
07F07034
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 |
研究代表者 |
萩原 薫 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授
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研究分担者 |
JAGER Barbara 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2008年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | LHC / ヒッグスボソン / ベクトルボソン衝突 / 輻射補正 / 量子色力学 / 電弱統一理論 / ラピディティーギャップ / グルーオン衝突 |
研究概要 |
平成20年初頭に、LHC実験での最重要過程であるベクトルボソン衝突によるビッグスボソン生成過程にたいする、QCDと電弱理論の干渉項に関わる輻射補正計算を完成させた。この干渉項は、摂動論の最低次では消滅するので、高次補正であるにも関わらず全ての発散項が相殺すること、カラー自由度が交差するために、通常のラピデティーギャップを埋める効果を持つこと等、特異な性質が現れ、多大な関心を集めた。5月14日から16日にかけて米国バッファロー大学で開催された国際会議「LoopFest VII」に於てJaeger氏が論文と同じ標題で講演発表を行い、萩原も、8月3日から16日にかけて米国アスペン物理センターで開催されたワークショップ「LHC:Beyond the Standard Model signal in the QCD environment」に参加して多くの研究者と意見交換をする機会を得た。 5月にはドイツKarlsruhe大学のWorek博士を招聘し、輻射補正を含めたベクトルボソン衝突過程のシミュレーションに関する共同研究を開始した。 またJaeger氏はベクトルボソン衝突過程の「半分」過程とも見なせる電子陽子散乱事象に対するQCD補正の研究を単独で完成させ、8月にPhysical Review D誌に発表した。 Jaeger氏は日本に於けるこれらの研究の成果が高く評価されて、ドイツのWurzburg大学から招聘を受け、8月末に本研究課題を完成させて離日した。
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