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π電子系の空間配置制御による機能性高分子の創製

研究課題

研究課題/領域番号 07F07063
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分外国
研究分野 高分子化学
研究機関東京大学

研究代表者

相田 卓三  東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授

研究分担者 FATIN Hajjaj  東京大学, 大学院・工学系研究科, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2007 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2008年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード金属ポルフィリン / フラーレン / スピン / 金属内包フラーレン / 銅ポルフィリン / スピン相互作用 / 強磁性
研究概要

本研究では、固体でも複合体の解離が生じないためにLa@C82を封入可能な新規ポルフィリン環状二量体を設計し、分子内に4つのオレフィン部位を導入し、それらの間での閉環メタセシス反応によるLa@C82の封入を行った。得られた化合物は質量分析やHPLCにおいて全く解離の挙動を示さず、他のゲストによるLa@C82のキックアウトもされないことから、効果的に封入されていることが実験的に確かめられた。得られた化合物の一次元及び二次元ESR測定を行ったところ、La@C82を封入した化合物においてはフラーレンとホスト上のスピンが打ち消し合うように相互作用している(フェリ磁性)ことが分かった。これとは対照的に、封入を行う前駆体である包接化合物においては、以前見出した系と同様フラーレンとホスト上のスピンが同じ方向を向いている(フェロ磁性)ことが分かった。また、ホスト分子単独では、ホスト上の二つのスピンは独立に振る舞うことも分かった。以上の結果から、ゲスト分子の封入によりホストゲスト間のスピン相互作用がスイッチするという新しい現象が見つかった。原因については検討中であるが、封入によりLa@C82の配向が変化し、スピン相互作用がスイッチしたものと予想している。ホストゲスト間のスピン相互作用をスイッチする例はこれまで報告されておらず、今回の発見は超分子系におけるスピン相互作用の基礎に関して新しい知見をもたらすものと判断される。

報告書

(2件)
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2024-03-26  

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