研究課題/領域番号 |
07F07067
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
生体関連化学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
民秋 均 立命館大学, 薬学部, 教授
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研究分担者 |
王 前明 立命館大学, 総合理工学研究機構, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2008年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 希土類発光 / エネルギー移動 / 光増感剤 / クロロフィル / 超分子 / 化学センサー / 超分子ソフトゲル / ゾルゲル転移 / シリケート |
研究概要 |
希土類金属は、そのf-f内部遷移に基づく多様な発光や光伝達が見られるが、許容な光吸収帯が紫外部に偏っており、その吸光係数も極めて小さい。そこで有機系配位子によるエネルギー移動を利用した吸収帯の活用が行われているが、配位子の振動モードを通した失活過程が問題となっている。これらの問題点を、巧妙な分子設計によって解決しつつ、光収穫と光エネルギー移動を高効率で行う材料の構築を行うことを、本研究の目的とした。 本年度は、(1)可視部に発光領域を有するユーロピウムに注目して、紫外光エネルギー収穫・三重項エネルギー移動系の構築を行った。特に、フッ化物イオンの添加によってユーロピウム発光が消光される系を見出すことができた。また、(2)可視光駆動型の人工光合成アンテナの構築を目指して、クロロフィル誘導体とイッテリビウム錯体との超分子体の合成とその光物性の検討も行った。 (1)フェナンスロリン誘導体を増感剤としたとユーロピウム錯体を新たに合成し、その発光現象をジメチルスルフォキシド中で検討した。フッ化物イオンの添加によって選択的なユーロピウム発光消光が見られ、このような錯体が化学センサーとして機能することを示せた。 (2)カルボキシル基を有するクロロフィル-a誘導体を合成し、そのような化合物をイッテリビウム錯体に配位させることて超分子体を形成させ、クロロフィル誘導体の可視光励起に伴うイッテリビウムからの近紫外部からの発光を見出せた。
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