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原始緑藻の光合成集光装置とその光環境適応機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 07F07141
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分外国
研究分野 植物生理・分子
研究機関北海道大学

研究代表者

皆川 純  北海道大学, 低温科学研究所, 准教授

研究分担者 SWINGLEY Wesley  北海道大学, 低温科学研究所, 外国人特別研究員
SWINGLEY Wesley Douglas  北海道大学, 低温科学研究所, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2007 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2009年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2008年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード光合成 / プラシノ藻類 / 光ストレス / カロテノイド / 植物プランクトン
研究概要

外国人特別研究員の帰国前倒しに伴い,実質研究機関は4-6月の3ヶ月となったため,主に前年度の成果のまとめが行われた.前年度プラシノ藻Ostreococcus tauriより初めて単離に成功した光化学系I超複合体のタンパク質組成は,光化学系I反応中心サブユニットに加え,緑色植物で光化学系I専用の集光アンテナとして機能するLHCIが確認された.さらに,高等植物で光化学系II専用の集光アンテナとして知られるモノマーLHCIIであるCP26/CP29も確認された.これらCP26/CP29は緑藻ではステート遷移機構により光条件により,光化学系I,光化学系IIの間を行き来することがわかっていたが,さらに祖先型のプラシノ藻では光化学系I専用のアンテナとして機能していることが明らかとなった.モノマーLHCIIはもともと光化学系I固有の集光アンテナであったが,植物の進化に伴い陸上での生育を支えるため,まずは光化学系IとIIの間を行き交い,やがて高等植物では,光化学系II固有に集光アンテナとなったと考えられる.
また,プラシノ藻の光化学系の特徴として,陸上植物では普遍的に見られる赤外域での蛍光(レッドクロロフィル)が存在しないこともわかった.レッドクロロフィルの役割についてはまだ確立されていないが,植物が陸上で生存していくために励起エネルギーを保持しているものと考えられているが,プラシノ藻は,その必要がない光合成の型式を現在でも保存しているものと考えられる.

報告書

(3件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (2件)

  • [学会発表] Understanding the evolution of eukaryotic light-harvesting through biochemical analysis of the prasinophyte alga Ostreococcus tauri2009

    • 著者名/発表者名
      Wesley Swingley, Jun Minagawa
    • 学会等名
      日本植物生理学会年会
    • 発表場所
      名古屋大学・名古屋市
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] Nonphotochemical quenching in the prasinophyte Ostreococcus tauri2008

    • 著者名/発表者名
      Swingley, Takizawa, Kato, Minagawa
    • 学会等名
      第49回日本植物生理学会年会
    • 発表場所
      札幌コンベンションセンター
    • 年月日
      2008-03-20
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://photo.lowtem.hokudai.ac.jp/

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.lowtem.hokudai.ac.jp/plantadapt/minagawa/

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2007-04-01   更新日: 2024-03-26  

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