研究課題/領域番号 |
07F07144
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
動物生理・行動
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
神崎 亮平 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授
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研究分担者 |
HAUPT Stephan S. 東京大学, 先端科学技術研究センター, 外国人特別研究員
HAUPT Stephan Shuichi 東京大学, 先端科学技術研究センター, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2009年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2008年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 神経行動学 / 標準脳 / 神経シミュレーション / 電気生理 / 定位行動 / モデリング / tract-tracing / 免疫組織化学 / 電気生理学 / 化学感覚 |
研究概要 |
すでに開発したロコモーションレコーダーを改良してリアルタイムで行動軌跡が計算できるようにした。これはクローズドループ行動測定システムの構築にとって重要な前進である。 カイコガの行動実験においては匂いのみならず風の向きが行動に影響するかどうか調べた。その結果、雄カイコガの後ろから風があたったときに小さなターンを起こすことがわかったが、これは現在の実験系がオープンループである影響が含まれるかもしれず、詳細な実験にはクローズドループ系を構築する必要がある。 解剖学的実験ではシナプトタグミン抗体染色によるニューロパイル染色と核染色の同時染色を行った。これによりセルクラスターとニューロパイル構造を同時に同定することが可能となり、共同研究によるカイコガ標準脳作成に用いることのできるデータを得ることができた。 生理実験においては、単一ニューロンの電気生理的な特性を調査するためカレントクランプによる電流注入実験を組織的に行った。Izhikevichモデルのような2変数モデルによって実際の細胞の電流-活動電位頻度によくあうフィッティングを行うことができた。この種のモデルは局所回路の再現を伴う大規模神経モデルにおいて適当な程度の現実性をもっている。 行動中の細胞外記録においては移動中の昆虫から神経活動を計測した。しかし、軸索由来の活動電位とニューライト由来の活動電位を分離することが困難であり、現状、細胞内記録に対する優位性は明確ではない。
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