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白色腐朽菌とキシロース発酵性組換え酵母によるリグノセルロースからのエタノール生産

研究課題

研究課題/領域番号 07F07172
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分外国
研究分野 林産科学・木質工学
研究機関京都大学

研究代表者

渡邊 隆司  京都大学, 生存圏研究所, 教授

研究分担者 LIU Jian  京都大学, 生存圏研究所, 外国人共同研究員
研究期間 (年度) 2007 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2008年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2007年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードエタノール / 白色腐朽菌 / マイクロ波 / 前処理 / 木材 / バイオ燃料 / リグニン / 酵素糖化
研究概要

再生可能な木質系バイオマスから高効率でバイオエタノールを生産するため、木材の効率的な前処理法を研究した。リグニン分解性担子菌である白色腐朽菌による木材前処理効果を高めるため、様々な条件で白色腐朽菌を培養し、培養後の木材の成分変化やマイクロ波照射後のセルラーゼによる酵素糖化率を測定した。白色腐朽菌としては、最も優れたバイオパルピング菌の一つであるCeriporiopsis subvermisporaと国内より分離した白色腐朽菌を用いた。培養実験の結果、前培養の条件や本培養の水分含量が、前処理効果に大きな影響を及ぼすことを明らかにし、培養条件を最適化した。この最適化には、統計的手法を利用した。マイクロ波照射前処理に関しては、有機溶媒を含む条件で触媒を加えたマイクロ波反応を木材に対して行い、照射が木材の成分変化や酵素糖化率に及ぼす影響を分析した。その結果、処理が難しいスギ材に対しても、原料木材の重量当たり50%以上の糖収率で酵素糖化できる反応系を開発した。また。触媒の性質と酵素糖化率の間に高い相関関係を見出した。また、反応後に有機溶媒を回収する方法についても検討した。キシロース発酵性組換え酵母は、プラスミドを保持型の栄養要求性株であり、キシロースの発酵能をもつが、エタノールの生産性は実用株に比べて低く、効率的なエタノール生産のためには、酵母の改良が必用であると結論された。このため、組換え細菌を用いた木材からのバイオエタノール生産の共同研究を実施した。スギ材のマイクロ波照射前処理法については、論文原稿としてまとめており、近日中に国際雑誌に投稿する予定にしている。また、白色腐朽菌処理に関しても、論文化を進めている。

報告書

(2件)
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] バイオリファイナリーの最近の展開と白色腐朽菌によるリグノセルロースの前処理2007

    • 著者名/発表者名
      渡辺 隆司
    • 雑誌名

      木材学会誌 53

      ページ: 1-13

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Technology of biodiesel production in China2009

    • 著者名/発表者名
      Jian Liu, Takashi Watanabe
    • 学会等名
      The 2nd International Conference of Kyoto Univ. Global COE Program, Biosphere as a Global Force of Change
    • 発表場所
      Kyoto
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2024-03-26  

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