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抗体産生免疫記憶細胞が生ずる分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 07F07204
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分外国
研究分野 免疫学
研究機関京都大学

研究代表者

本庶 佑  京都大学, 医学研究科, 客員教授 (80090504)

研究分担者 QIN Hong Yan  京都大学, 医学研究科, 外国人特別研究員
QIN Hong yan  京都大学, 医学研究科, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2007 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2008年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードAID / 免疫記憶 / Bリンパ球 / 胚中心
研究概要

Activation-Induced Cytidine Deaminase(AID)は、抗体遺伝子のクラススイッチ(CSR)及び体細胞突然変異(SHM)に必須の分子でその発現は活性化Bリンパ球特異的である。本研究ではAIDプロモーター制御下にCre及びヒトCD2を発現するAID-Creマウスを用いて、活性化〜活性化後のB細胞集団を可視化分離し、その性状を明らかにする事を目的とする。更にCSRとSHMの免疫記憶獲得への寄与を明らかとする。そのため、gene chip及びFACSを用いた免疫学的解析により、以下の知見を得た。
1)前年度に作出したAID-Cre/R26R/AIDkoマウスに認められるパイエル盤のhCD2陰性LacZ陽性のB細胞集団は、過去にAID promoterの活性化を経験した細胞集団であり、メモリー分画を含むと考えられる為、更に詳細に解析を行なった。その結果LacZ陰性のナイーブなB細胞集団と比べて発現が顕著に増強する遺伝子を約360同定した。
これらにはCD80等既知の活性化関連分子も含まれ、確かに活性化後の細胞集団を捉えている事が示唆される。
2)更にAID-Cre/R26Rマウスをハプテンを用いて免疫する系で、抗原特異的抗体遺伝子に高親和型の体細胞突然変異をもつ細胞集団は、脾臓のhCD2陽性LacZ陽性のB細胞集団(胚中心細胞)に高頻度に現れるが、hCD2陰性LacZ陽性集団では低頻度に留まる。3)脾臓におけるhCD2陰性LacZ陽性集団の出現の経時変化を見ると、個体の加齢による増加は明らかでない。分化段階別の出現を調べると、未成熟B細胞の段階でLacZ陽性化する細胞が一部(約10%)現れ、しかもそれら細胞はhCD2を極めて僅かではあるが発現していることがわかった。この時内在性のAIDも僅かながら発現して居ることを確認した。この事からこのマウスの脾臓におけるhCD2陰性LacZ陽性集団は、胚中心反応時にAIDを強発現した後の細胞と、何らかの刺激により未熟B細胞の段階で僅かにAIDを発現した細胞の混合であると考えられる。今後更にそれぞれの段階におけるAIDの役割を区別して解析する必要が有る。

報告書

(2件)
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2024-03-26  

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