研究課題/領域番号 |
07F07362
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
高分子・繊維材料
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研究機関 | 崇城大学 (2008-2009) 九州大学 (2007) |
研究代表者 |
新海 征治 崇城大学, 工学部, 教授
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研究分担者 |
DAWN Arnab 崇城大学, 工学部, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2009年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
2008年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 多糖 / 分子認識 / 超構造 / ナノ材料 / 高分子 / 導電性高分子 / センサー / 重合 / 電子顕微鏡 |
研究概要 |
低分子有機ゲルは、溶液中で形成される1次元配向構造をした超分子集合体である。この特殊な分子配向場で起る反応は、均一な溶液中とは様子が異なることが期待される。我々は、コレステロール骨格を利用して、この配向構造を作成し、その中で起るアントラセンの光二量化の立体配置について詳細な研究を行った。 アントラセンは光二量化することが知られている。特に2位に置換基を持つアントラセンは、その対称性が低下しているために、二量体はhead/tailおよびsyn/antiの異性体が生成し、その中の一部は光学異性体である。(ゲル形成部)・(スペーサ)-(アントラセン-2-カルボン酸)の三単位を結合したゲル化剤を合成した。必要に応じ、スペーサ部に光学活性基を入れた。この光二量化生成物の分布を分析することにより、低分子有機ゲルの光学的、形態学的、また不斉反応場としての可能性を検討した。その結果、低分子有機ゲル中では、高度に立体規制された生成物を与え、また50%を越える光学収率も達成できることが明らかとなった。すなわち、ゲルと言う特殊空間を用いる事で、本来その分子が持ち得ない立体特異的な化学反応を誘起できると事が明らかとなった。特に極めて対称性が高いアントラセンの2量化反応において光学活性を誘起できた事は、今後様々な光学材料の創製において活用し得る、興味深い結果と言える。
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