研究課題/領域番号 |
07F07621
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 独立行政法人理化学研究所 |
研究代表者 |
竹市 雅俊 独立行政法人理化学研究所, 高次構造形成研究グループ, グループディレクター
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研究分担者 |
PLATEK Anna Karolina 独立行政法人理化学研究所, 高次構造形成研究グループ, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2008年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2007年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | Nap1 / カドヘリン / カテニン / 細胞運動 / 細胞接触 / ライブイメージング / Napl / lamellipodia / 接触阻害 / アクチン / U251 |
研究概要 |
U251グリア腫細胞株を用いて、細胞接触に依存した細胞運動の停止に関する分子機構の研究を続行した。前年度までに、細胞運動の制御因子Nap1が細胞接触時に、細胞周縁部から消失すること、また、これがN-cadherinおよびその機能を支えるαE-cateninに依存することを明らかにしていた。今年度は、この細胞に、Nap1-GFPを導入して、細胞接着時における勲態をライブイメージングにより観察した。その結果、細胞接触時、Nap1-GFPが速やかに細胞周縁部から消失するだけでなく、細胞質に拡散することを確認した。さらに、αE-cateninを除去した細胞ではこの消失が抑制された。一方、N-cadherinの除去ではNap1-GFPの挙動に対する効果が弱かったので、他のカドヘリンが存在する可能性が示唆された。実際、種々のカドヘリンに結合するβ-cateninが、N-cadherinノックダウン細胞の細胞間境界に観察された。そこで、U251細胞からβ-catenin共沈物を集め質量分析した結果、R-cadherinが含まれていることが分かった。これにより、カドヘリンの、接触依存運動停止における役割について、より精密に解析することが可能になった。本研究終了後は、Nap1が細胞接触領域から消える分子メカニズムについて理解を深めるため、両カドヘリン除去前後におけるNap1結合因子の違いを、質量分析により調べる実験を計画している。
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