研究課題/領域番号 |
07F07804
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
幾何学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
小野 薫 北海道大学, 大学院・理学研究院, 教授
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研究分担者 |
OTTO van Koert 北海道大学, 大学院・理学研究院, 外国人特別研究員
OTTO Van Koert 北海道大学, 大学院・理学研究院, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2009年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2008年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2007年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 接触構造 / 接触ホモロジー / オープンブック分解 / 正則曲線 / Legendrian部分多様体 / symplectic多様体 / 接触トポロジー / open book構造 / Legendre絡み目 / Stein多様体 / 手術 |
研究概要 |
Otto van Koertは外国人特別研究員として接触トポロジーの研究に従事した。来日前からFrederic Bourgeois氏と接触ホモロジーについて共同研究をしていたが、それを継続し、接触多様体の連結和に対してcylindricalな接触ホモロジーの完全系列が得られることや、代数的過旋性という概念を導入し、実際にその条件を満たす接触多様体の構成を行った。3次元接触多様体はtightなものと過旋(overtwisted)なものとに分かれる。3次元接触トポロジーでは埋め込まれた曲面、特に円盤に誘導される特異点をもつ分布(特性葉層)を調べることが重要である。高次元ではtight,過旋に当たるものあるのかどうかは興味ある問題で、代数的過旋性は接触ホモロジーを用いた試みといえる。これらの研究では、接触多様体を境界に持つsymplectic多様体内の正則 曲線の挙動を調べることが鍵となる。特に、接触多様体内のLegendrian部分多様体へhandleを付けて得られるsymplectic多様体を考察する際、正則曲線がhandleのコアを避けるかどうかを決定することが重要であった。また、接触多様体はオープンブック分解とよばれる記述ができる。オープンブック分解の立場から接触ホモロジーにかかわる正則曲線の理解をすることも重要で、部分的な結果を得ている。 接触構造は局所的な標準形(Darboux球体近傍)を持つ。与えられた接触多様体がいくつのDarboux球体近傍で覆われるかの最小値を求めることは素朴な問題である。Yuri Chekanov, Felix Schlenk両氏との共同研究で、3次元多様体の場合にはこの数を決定し、また高次元の場合には、この数が次元+1を超えないことを示した。 5次元接触多様体のオープンブック分解のpageは3次元多様体となるので、Kirby図式を用いた記述ができる。Monodromyが自明となるオープンブック分解で得られる5次元接触多様体について、Fan Ding, Hansjoerg Geigesの両氏と共同研究を行い、そのような多様体の分類を得た。
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