研究課題/領域番号 |
07J00322
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
川住 愛子 大阪大学, 生命機能研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2008年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | マウス胚 / 左右軸形成 / Nodalシグナル / ノード / Cer1-2 / トランスジェニックマウス / Cer12 |
研究概要 |
マウス胚の左右軸形成の初期決定機構を解明するため、ノードのNodalシグナルについて以下の2点を解析した。 特に(1)の解析が可能になったのは、昨年度に申請者がリン酸化Smad2(PSmad2)の免疫染色に成功したことよりNodalシグナルが伝わる部位を正確に特定可能になったことが大きい。 (1)PSmad2がノードで左右非対称になるための機構 《ノードにおいてNodalはどの経路から細胞内にシグナルを伝えるのか?》 Nodalがノード表面からシグナルを伝えるならば、Nodalはノード流により左側へ偏って局在し、その結果ノードでPSmad2が左右非対称になることが考えられる。しかし、申請者はrecombinant Nodalタンパクを加えて培養した胚のPSmad2がコントロール胚と変わらないことを見いだし、Nodalはノードの細胞のbasolateral側からシグナルを伝え、ノード流に影響されないことを明らかにした。 《ノードにおけるNodalシグナルの左右非対称性の制御》 昨年度、PSmad2の左右非対称性をCer1-2が制御していることを明らかにした。今年度、私はCer1-2の他にもGDF1がNodalシグナルの左右非対称性を制御していることを、GDF1変異マウスの解析により明らかにした。 (2)ノードの左右非対称なNodalシグナルが左右軸形成に果たす役割 昨年度、私はNodal受容体Alk4のドミナントネガティブ型をノード両脇に発現させるトランスジェニックマウス胚の解析により、ノードのNodalシグナルが左右軸形成に何らかの役割を果たすことを示した。今年度、私は同様の解析をSmad3(Nodalシグナルを伝える転写因子)のドミナントネガティブ型を用いて行っており、現在F0胚とF1ラインを解析中である。
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