研究課題/領域番号 |
07J00729
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
史学一般
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研究機関 | 国際日本文化研究センター |
研究代表者 |
松本 郁子 国際日本文化研究センター, 研究部, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2009年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2008年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 日露交流史 / ロシア / ウラジオストク / モンゴル / 浦潮本願寺 / 浄土真宗 / 太田覚眠 / 日本近代仏教史 / 日本思想史 / 日本近現代史 / 国際情報交換 / ロシア、アメリカ、モンゴル、中国、韓国 |
研究概要 |
本研究は、ロシア極東ウラジオストクの浦潮本願寺(浄土真宗本願寺派)で1903年(明治36)から1931年(昭和6)までの約30年間布教活動に従事した僧侶、太田覚眠(1866年三重県四日市市法泉寺生~1944年内蒙古集寧寺没)の思想と行動を明らかにする作業を通じて、日露間の宗教と国家の対立と相克の問題を明らかにすることを目的としている。平成21年度の研究実績は次の通りである。1、太田覚眠「カ女史を憶ふ」(太田覚眠『レーニングラード念佛日記』大乗社、昭和10年)をロシア語に翻訳した(総合研究大学院大学院生コルネーエヴァ・スヴェトラーナとの共訳)。本研究をロシア側に知ってもらい、ロシアで新史料を発掘するため、将来これをロシアで出版する予定である。2、太田一著『父母の恩』(明治26年)、太田信著『おさまる御代の兵卒』(明治25年)や『可憐の妻』(兵書出版、明治30年)、そして『金鵄の寅』(日水会、明治30・年)、太田信編『満期下士就業方針』(日水会、明31年)を研究し、その文体と思想内容から、これらが太田覚眠の青年期の著述であることを確認した。3、日露戦争時、太田覚眠とともにシベリアから帰国した日本人の帰国後の動向を実地調査した。4、ウラジオストクの国立極東歴史資料館(РГИАДВ)で史料調査を行った。ウラジオストクの日本人街関連史料やシベリア出兵関連史料を研究し、ウラジオストクにおける太田覚眠の活動を明らかにした。5、モンゴル時代の太田覚眠と交流のあった暉峻の史料を調査し、関連史料を入手した。6、雑誌『ソヴェート知識』を通覧調査し、太田覚眠の著述「ソヴェート・ロシヤの片影」(『ソヴェート・知識』創刊号)を入手した。7、現在までに入手している太田覚眠関連史料を整理、研究し、解説を付して『太田覚眠全集』全5巻(著述編、株式会社オンブック)を刊行した。資料編は今後逐次刊行する予定である。
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