研究課題/領域番号 |
07J01011
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
柳 星口 上智大学, アジア文化研究所, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2008年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | カンボジア / 漁村社会研究 / トンレー・サープ湖 / クロム・サマッキー / 国際研究者交流 / 漁村研究 / 漁村社会の再編過程 / 水産資源の管理 / 漁業紛争 |
研究概要 |
本研究の主な目的は、社会主義政権であったカンボジアの人民革命党政権(カンプチア人民共和国、1979〜89年)が、ポル・ポト政権下で一旦解体されたトンレー・サープ湖(いわゆるトンレサップ湖)地域の漁村社会をどのように再編しようとしたかを、ポーサット州コンディアン郡R区の水上漁村におけるクロム・サマッキー(生産増大団結班)の事例を中心に論じることにある。 採用第2年度目である平成20年度は、「ムラ」レベルにおけるクロム・サマッキーの管理の実態とその影響について明らかにすることに研究の重点を置き、4回に渡ってカンボジアにてフィールドワークを行なった。具体的には、R区の水上漁村(3ヵ村)にて全戸調査を行ない、1980年代当時のクロム・サマッキーへの参加者と参加状況などについて把握した。クロムごとに当時のクロム長およびクロムの参加者を集め、クロム・サマッキーの導入過程、共同操業と管理の実態、利益の分配方法、運営上のトラブル、廃止時の状況などについてグループ・インタビューを行なった。全戸調査およびグループ・インタビューの結果をもって重要インフォーマーを選別し、さらに細かい個別インタビューを行なった。 平成21年4月現在は、2年間の研究作業から抽出された成果をもとに、「カンボジア、人民革命党政権期(1979〜89年)における漁村社会の再編過程」という表題で論文を執筆中である。これらのデータは、社会調査のモノグラフの数が極端に少ないカンボジアの漁村社会研究において、大変重要な成果であると考えられる。
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