研究課題/領域番号 |
07J01281
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
国際関係論
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
湯川 拓 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2009年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2008年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | ASEAN / ECOWAS / 地域主義 / 規範 / 民主化 / 第三世界 / 発展途上国 / 国際政治 / 地域機構 |
研究概要 |
今年度は採用期間の最終年度にあたる。本研究課題は途上国の地域機構を比較することをその大きな特徴としているが、本年度は東南アジアと西アフリカの地域秩序を比較する論文の掲載を決めることができた。これは同様の規範構造を有していた東南アジア諸国連合(ASEAN)と西アフリカ経済共同体(ECOWAS)において、ある時期から後者は民主主義という加盟国の国内問題を国際的に問題視するようになったのはなぜかということを明らかにしたものである。つまり、地域機構における規範変動の問題を比較を通して分析した。アジアとアフリカという大掛かりな比較の構図にはなったが、比較を中心にすえた論文という意味で、これは本研究のテーマに対する一つの「区切り」と見なせるものである。 それと並行して、ASEANという特定の対象を軸にした研究も進展させることができた。これまでASEANの規範について特に90年代の焦点をしぼって研究を進めてきたが、今年度はそれを2000年代にまで拡張し分析を行うことができた。具体的には、ASEANの加盟国が民主化し、それがASEANという地域機構において掲げられる規範にどのような影響を与えるのか、という点を分析した。 また、シミュレーションという比較的新しい技法を用いた研究も行った。ラテンアメリカにおいて人権規範がどのように波及していくのか、というメカニズムをマルチエージェント・シミュレーションを用いて実証的に分析した。つまり、規範変動という問題に対して上で述べた手法とは全く異なる角度からアプローチしたことになる。 したがって本年度は地域としてはアジア・アフリカ・ラテンアメリカを扱い、手法も様々なものを用いたという意味で、テーマに対して有意義な取り組みができたと考える。
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