研究課題/領域番号 |
07J01314
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
地域研究
|
研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
溝邊 泰雄 (溝辺 泰雄) 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 特別研究員(PD) (80401446)
|
研究期間 (年度) |
2007 – 2008
|
研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
|
配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2009年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2008年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
|
キーワード | アフリカ史 / ガーナ(ゴールドコースト) / アフリカのメディア(新聞) / 近代化 / イギリス領西アフリカ / 第二次世界大戦とアフリカ / 和魂洋才論 / アフリカ人知識人層 / アフリカ人エリート |
研究概要 |
特別研究員PD採用2年度目に入る平成20年度は、1.第二次世界大戦期におけるアフリカ現地の言論状況を把握するため、海外の複数国における現地調査による広範な資料収集の実施;2.海外研究者との研究上の情報及び意見交換;3.アフリカ史研究の研究史及び近年の研究状況の再調査、という3点の研究目標を設定した。 1.に関しては、旧英領アフリカ諸植民地の中から、ケニア、ナイジェリア、及びガーナを調査地に選定し、各国の文書館及び大学付属図書館等で文献調査を実施した。特に、本研究の調査中心国であるガーナにおいては、地方都市の公文書館分館における調査も実施し、当時発行されていた新聞等の出版物に加え、植民地政府と現地新聞社とのやり取りを示した公文書も参照・収集する機会を得た。これにより、当時の現地社会の言論空間形成に多大な影響を与えた、植民地当局による規制及び検閲の一端を示す重要な史料を確認することができた。2.に関しては、まず5月に参加・報告したカナダ・アフリカ学会年次大会において、在カナダのアフリカ系研究者(ナイジェリア、ガーナ、ジンバブウェ、ソマリア等出身者)との間で、同国におけるアフリカ研究の動向及び、アフリカ本国の研究者との交流状況などの情報を得た。また、8-9月のアフリカ現地調査では、ナイジェリア大学ンスカ校を訪れ、同大学の歴史学科の学科長をはじめ、教授スタッフとも研究上の情報交換をおこなった。さらに、同校スタッフの協力を得て、第二次世界大戦時に現地の人々が植民地当局への反発の意思を示して命名し、現在も地名として残る「ジャパン・タウン」を訪問し、第二次世界大戦期の「日本」表象の在り様を知る好機を得た。3.こついては、昨年前半に、報告者が所属する史学会の研究誌『史学雑誌』の編集部より本年度の「回顧と展望」の執筆依頼が届いたことを受け、自身の研究領域に加え、日本のアフリカ史研究の動向を遍く調査する作業を実施した。
|