研究課題/領域番号 |
07J02604
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
西洋史
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
左近 幸村 北海道大学, 大学院・文学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2008年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 近代東北アジア / ロシア極東 / 跨境史 / 跨境 / 東北アジア / 経済史 |
研究概要 |
本年度はまず、『近代東北アジアの誕生:跨境史への試み』(北海道出版会、2008年)の編集と出版に労力を傾けた。本書は主として19世紀後半の東北アジアに焦点を当て、従来の研究の枠組みでは見えてこなかった、ロシア、中国、日本などの、近代東北アジアを舞台にした国際間の角逐と経済関係の広がりを明らかにした論文集である。本書は、ロシア史のみならず東洋史や日本史からも広く寄稿者を募り、序論と補論も合わせて、全14本の論考、総ページ数が400ページ弱という大作になった。これだけのロシア史と東洋史の研究者が協力して、1冊の論文集を完成させたのは世界的に見ても稀なことであり、ロシア史と東洋史の接点を模索していた本研究は、その所期の目的を達成したと言える。 続いて、こうした試みを海外にも広げるべく、2009年2月に北大で開かれた東アジア在住のロシア東欧研究者の国際シンポジウムで、19世紀後半の露朝関係を検証したパネルを組織した。このパネルでは、日本、韓国、ロシアから報告者を呼び、国際的に見ても水準の高い議論を行うことができた。また、この企画を通じて、韓国やロシアの研究者とネットワークを築くことに成功した。 こうした試みの延長として、2010年ストックホルムで開かれる国際中東欧研究学会(ICCEES)の大会で、東アジアにおける帝国主義の比較をテーマとしたパネルを組織することが、決定している。ここでは、20世紀前半のロシア、中国、イギリス、日本の関係が論じられる予定である。
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