研究課題/領域番号 |
07J02831
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
関原 淳子 (山縣 淳子) 奈良女子大学, 大学院・人間文化研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2008年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | K中間子原子核 / 国際情報交換 / スペイン / Φ中間子原子核 / カイラル模型 / J-PARC / カイラルユニタリー模型 |
研究概要 |
私の研究の目的は、媒質中における中間子の性質を調べることにより、質量の起源の謎の解明を行うことである。様々な中間子の中から、まずは、天体核物理への発展の可能性も期待されるK中間子の性質について調べる研究を行った。また、K中間子・反K中間子と強く相互作用するΦ中間子の性質に関しても、K中間子の研究に関連して、その性質を調べる研究を行った。平成20年度は、1.K^-NN系に関する研究、2.Φ中間子原子核に関する研究を行った。1.に関しては、J-PARCで実験が予定されているK^-pp系をはじめとする反K中間子-NN系の構造計算及び生成スペクトラムの計算を行った。その際、反応で射出される粒子のみならず、最終的にK中間子が核内に吸収された後に出てくる射出粒子を測定した場合の生成スペクトラムを出し、予定されている実験に非常に有益な情報を与えた。2.に関しては、束縛状態は存在するものの、生成スペクトラムを計算するとその束縛状態を示唆する構造を実験で観測することは難しいことがわかった。Φ中間子と原子核間の相互作用の強さを変えることにより、Φ中間子原子核束縛状態の観測可能性について示した。 このように、非常に実験と密接に関連した理論研究を行い、今後予定されている実験に対して非常に有意な情報を与えた。
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