研究課題/領域番号 |
07J02953
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 滋賀県立大学 |
研究代表者 |
島田 将喜 滋賀県立大学, 人間文化学部, 特別研究員(PD) (10447922)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2008年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 社会的遊び / 物を伴った社会的遊び / 役割 / ニホンザル / 金崋山 / チンパンジー / マハレ山塊国立公園 / プランケンダール動物園 / ボノボ |
研究概要 |
本研究は、長期調査が可能で、かつ詳細な個体間の行動観察が可能なフィールドにおいて、霊長類複数種(ニホンザル・チンパンジー・ヒト)のコドモの「異なる役割を含む社会的遊び」において生じる相互行為を観察の対象とし、種間の認知的能力や地上性の高さなどを考慮に入れて比較することで、人類進化史上、規則の生成を可能にした認知的基盤や環境条件はどのようなものであったかを考察することを目的とする。 本年度は、ニホンザルとチンパンジーの遊びの研究に関しては、ほぼ計画通りに実施することができた。ただし、平成20年8月に予定していたグルジア共和国における(ヒトの)子どもの遊びの調査は、同国を巡って生じた国際紛争の影響のため、断念せざるを得なかった。宮城県金華山に生息する純野生ニホンザルの継続調査を7月から8月にかけて約1ヶ月間行った。この調査で申請者が2004年度から断続的に継続してきた純野生ニホンザルのコドモの遊びに関する総合調査が終了した。この調査で得られた映像を分析した結果をもとに、研究成果を平成21年3月の生態人類学会で発表し、来年度出版予定の本の執筆を行った。 平成20年12月から3ヶ月間、タンザニア・マハレ山塊国立公園において野生チンパンジーの遊び行動の予備調査を行った。この調査により、さまざまな性年齢クラス間で生じる「物を伴った社会的遊び」や、その他の「異なる役割を含む社会的遊び」に関する映像資料を得ることができた。 研究発表に関しては、平成20年5月の文化人類学会(京都大学)にて、映像を利用した研究とフィールドワークとの関連に関する発表、また7月の日本霊長類学会(明治学院大学)にて、ニホンザルの遊びの文化に関する研究発表を行い、さまざまな分野の研究者と遊びや映像分析に関する情報交換を行った。
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