研究課題/領域番号 |
07J03292
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
石井 龍太 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2008年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 瓦 / 琉球 / 近世 / 物質文化 / アジア東部域 / 江戸 / ヴェトナム / 考古学 / 防火 / 文献史学 |
研究概要 |
研究実施計画に基づき、琉球近世瓦に関する資料収集のため沖縄本島、宮古島、石垣島にて資料調査旅行を行った。さらに瓦と関連する窯業製品として注目される瓦質土器・無釉陶器、関連する文献資料まで調査対象を拡大し、窯同士、島と島とで展開した窯業技術の交流と独自化をより詳細に明らかにすることを目的に資料収集と分析を行った。以上の調査成果は論文に纏め、『南島考古』『東京大学考古学研究室研究紀要』23号といった学術雑誌にて発表した。何れの論文においても、考古資料のみならず文献史料から伺える物質文化のあり方まで踏まえて論じた。 東南アジアに関しては、引き続き国内外の資料を調査することから開始した。調査には地元研究者に加え、早稲田大学の山形眞理子教授と共同で行った。ヴェトナム・ハノイ市を中心として、資料の閲覧・実測・写真撮影を行いデータ化した。調査に当たっては、南西諸島、江戸遺跡出土資料と同じく、周辺地域との比較を念頭において行い、生産・技術交流・消費のあり方を主な調査目的とした。調査の成果は、東南アジア考古学会例会および大会にて口頭発表した。またヴェトナムの中・近世瓦に関する初の日本語論文を山形教授と共著で準備中である。 また研究全体の締めくくりに当たり、東京大学総合研究博物館にて考古資料の展示『琉球コレクション-土器と瓦にみる島の文化史』を開催した。展示を通じ、琉球諸島の文化史さらに周辺諸地域との交流史を取り上げ、これまでの研究成果の公表と普及活動を行った。
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