配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2009年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2008年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2007年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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研究概要 |
トマト黄化えそウイルス(TSWV)のゲノム複製・mRNA転写機構の詳細は未解明な部分が多く,両反応に関与する植物側因子も殆ど同定されていない.前年度までに,TSWV感染植物体より精製したウイルスビリオンRNP(ゲノムRNAとN・Lタンパク質の複合体)とBYL(脱液胞化タバコ培養細胞抽出液)とを混合したところ,ウイルスのmRNA転写活性が検出され,またその活性付与因子は,40-60%飽和硫酸アンモニウム(硫安)では殆ど沈殿せず,80%飽和硫安によって沈殿する画分に含まれることを明らかにした. 今年度は,さらに当該因子の精製を進めるため,転写活性を指標にして,BYLの各種クロマトグラフィーによる分画を試みた.その結果,80%飽和硫安沈殿画分を陽イオン交換クロマトグラフィーに供し,続いてゲル濾過クロマトグラフィーに供した場合に,ほぼ単一因子にまで精製を進めることに成功した.そしてウェスタン解析を行った結果,当該因子が宿主の翻訳伸長因子eEF1Aであると強く示唆された. eEF1Aがプラス鎖RNAウイルスの複製反応に寄与しているとの報告は数例存在するが,マイナス鎖RNAウイルス転写反応への寄与を示唆する結果は,動物ウイルスである水泡性口内炎ウイルス(Vesicular Stomatitis Virus)に次いで2例目であり,またTSWVの属するブニヤウイルス科では,初めてである. 以上の結果は,現在論文投稿準備中である.
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